東京理科大学大学院修了後、東証一部上場の某電機メーカーに入社。通信技術の研究職と技術者の採用業務に従事。その後、人材ベンチャー企業に入社。採用活動コンサルタントとして企業への採用業務代行と採用活動の支援業務を行っている。これまで100社以上の採用活動を支援してきている。就職活動コンサルタントとしては、新卒と中途を合わせて22,000名以上の求職者の内定獲得を支援してきている。
目次
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転職では職務経歴書の提出が求められる
就活の時の書類選考は履歴書だけでしたが、転職では職務経歴書の提出も求められます。就活では面接が重視されているので書類選考合格率は高いですが、転職ではそう上手くはいきません。職務経歴書のでき次第で、書類選考突破率が大きく変わります。
つまり、面接を受けて内定を獲得するには、職務経歴書の魅力的な書き方を知っておかなければなりません。
職務経歴書は実務能力をアピールするための書類
職務経歴書とは、簡単に言えば「実務能力をアピールするための書類」です。つまり、自分を企業に売り込むための資料だといえます。企業に自分を売り込むためには、これまでの経歴を並べるのだけではなく、求められていることに対して戦略的にアピールする必要があります。
自分を紹介する履歴書とは性質が異なりますので、注意しましょう。
職務経歴書の書き方に決まった型はない
職務経歴書ですが、実は書き方に決まった型はありません。かといって何でもすべて自由に書いてもいいというものでもありません。
自分をアピールするための職務経歴書ですので、何の知識なしに自由に作ってしまっては失敗してしまうだけでしょう。正しい書き方は後ほどご紹介します。
A4サイズで2枚におさめるのがベスト
職務経歴書の作成枚数ですが、こちらにも規定はありません。1枚でもいいですし、10枚でも問題ありません。
しかし、少なすぎてもアピールが不十分ですし、多すぎても内容が把握できないだけです。そのため、A4サイズ2枚におさめるのがベストだといえます。2枚あれば中身を充実させられますし、書類の管理もしやすくなるでしょう。
パソコンで作成するのがおすすめ
市販の職務経歴書は型が決まっているため、自分のアピールしたい部分を強調できないことがあります。そのため、職務経歴書はパソコンで作成すると良いです。
パソコンで作成することで、自由に構成できますので、自分の強みを効果的にアピールできるでしょう。また、手書きよりも見やすい、修正しやすい、作業効率がいいなどのメリットがあります。
職務経歴書のおすすめの正しい書き方
それでは、職務経歴書の正しい書き方を見ていきましょう。職務経歴書に決まった型はないといいましたが、自分をアピールするために盛り込むべき項目は存在します。
以下で紹介する項目を加えて、職務経歴書を魅力的に仕上げる書き方を学んでいきましょう。
①:職務経歴要約
職務経歴要約は採用担当者から興味をキャッチするために重要となり、あなたの第一印象となります。どんな経歴を辿って、何を身に付け、何に自信があるのか、これらをしっかりアピールしましょう。
この職務経歴要約の内容が薄くてロジックが通っていなければ、続きを見られもせずに不合格とされてしまう可能性があります。出だしが肝心ですので、一番時間をかけて作成していいところかもしれません。
②:職務経歴
職務経歴では、まずは前職の会社の詳細データを記入します。これは、採用担当者が転職者の前の会社を知るためのものですので、書ける範囲で伝えてあげるのが良いでしょう。
その次に、職務内容と売上実績を記載します。売上実績では、順位などの比較対象があると、よりアピール力が増すでしょう。そして、この売上を計上するために行った工夫もあわせて記入すると、仕事に対する取り組み方もアピールできるでしょう。
③:活かせるスキル
活かせるスキルの欄では、主にPCスキルを書くといいでしょう。特に、エクセルやワード、パワーポイントなどはどの仕事でも使用頻度が高いので、使えることをアピールすると好印象です。
その他にも、資格はないけど実践で活かせるスキルがあれば記載しましょう。
④:保有資格
こちらには、検定試験に受かって取得した資格を記載しましょう。その時に注意すべきことは、できるだけ正式名称を書く、取得年月日を記載することです。
また、資格を書く順番ですが、特にルールはありません。志望企業に活かせる資格を優先的に前に書くと、良い掴みができるでしょう。
⑤:自己PR
最後の締めくくりが自己PRです。自己PRでは、自分が仕事で大事にしていることや活かせる強みをアピールすると良いです。企業は求職者の仕事に対する姿勢を評価していますので、具体的にどう行動して、どんな成果を得られたのかも記載するとさらに効果的です。
採用担当者に対して、入社して実際に働き始めた際のイメージを沸かせるような自己PRの書き方を意識しましょう。
あなたの職務経歴書を読むのは、あなたのことを全く知らない赤の他人である、ということを念頭に置かなければなりません。よって、「すごい」「非常に」という曖昧な単語でアピールされても全く理解していただけません。最もわかりやすいのは、数字を使ってアピールすることです。数字は赤の他人でも共通の理解を得られやすいツールです。あなたの受験する会社の求めている人物像に適うような能力や実績を数字で徹底的にわかりやすくアピールできればOKです。
職務経歴の書き方は3種類を使い分ける
多くのキャリアを重ねて、様々な職務経歴を持っている人もいるでしょう。そういった人は、通常の職務経歴の書き方では魅力的にアピールできません。
職務経歴の書き方には3種類がありますので、自分の経歴と照らし合わせて最適なものを選びましょう。
編年体形式 or 逆編年体形式
編年体形式は、職務内容を時系列順に業務内容を説明したい人に向いています。入社してから一人前になるまでをストーリー形式で伝えられますので、最もオーソドックスですが分かりやすいです。
逆編年体形式は編年体形式の反対で、直近の職務の内容から説明していくことになります。直近の職務が転職先に活きてくる場合におすすめだといえるでしょう。
キャリア形式
キャリア形式は、主に転職回数が多い人向けの書き方になります。その職場毎に、どんなポジションで何の業務(プロジェクト)を担当していたのかをまとめる書き方です。
まとめ方は様々で、例えば「営業に関わる職務経験」「事務に関わる職務経験」という風にジャンルごとに仕分けるのもありでしょう。いずれにせよ、自分の職歴を考慮して最適なまとめ方をしてください。
複雑にならないようシンプルな書き方を意識する
職務経歴書は、企業の方への第一印象となりますので、複雑にならないようシンプルな書き方を意識しましょう。見やすさと読みやすさの両方があると、内容の理解が深まりやすくなりますので、採用担当者に深く印象付けることができます。
「シンプル=淡泊」ということではないので、中身はしっかり充実したものに仕上げるようにしましょう。
転職エージェントから職務経歴書の書き方を学ぶ
ココまで紹介してきた通り、職務経歴書次第で転職が成功するかどうかが決まるといっても過言ではありません。これまでに職務経歴書を書いた事がないという人は、結論から言って転職エージェントを利用するのがオススメです。
転職エージェントを活用するメリット
- 良質な求人案件・非公開案件を紹介してくれる
- 面接日・入社日・給与交渉など代行してくれる
- 書類選考対策・面接対策もしてくれる
- 完全無料で利用できる
「マイナビエージェント」や「リクルートエージェント」などが転職エージェントの業界大手として知られていて、年収UP・キャリアUPを目指す多くの人が利用しています。
マイナビエージェント
3.9
口コミ数:97
「マイナビエージェント」はカウンセリングや職務経歴書の添削に力を入れています。応募する企業にあわせてじっくり添削してくれるので、ワンランク上の職務経歴書に仕上がりますよ。
仕事探しと言えばマイナビと言われるほど有名なので、サービスの質・求人の量などは申し分ないでしょう。
リクルートエージェント
3.9
口コミ数:71
「リクルートエージェント」もおすすめで、選考に受かる職務経歴書の書き方を伝授してくれます。転職業界で支援実績No.1を誇っているので、アドバイスは的確です。
その他にも、面接対策や年収交渉なども柔軟に行ってくれるので、転職活動をよりスムーズに、そして高い成功率の中で進めていけます。
職務経歴書は必要な情報をシンプルに見やすくまとめる書き方を意識しよう
職務経歴書は、パソコンで作成すると修正しやすい&時短できるのでおすすめです。内容を作成する際は、上記で紹介した書き方を参考にすれば魅力的にあなたの職歴をアピールできます。
レイアウトなどは好みが出てくるでしょうが、シンプルに見やすく仕上げることは念頭に置いておきましょう。
この記事で紹介したサービス
- 東証1部上場「リクルートエージェント」
- マイナビグループ「マイナビエージェント」
あなたが独自で職務経歴書を書くのは良いのですが、我流ですので、内定を獲得できるレベルのものなのかが非常に怪しい。ここは転職活動支援のプロである転職エージェントの方のアドバイスをいただきながら、職務経歴書を作りましょう。転職エージェントの方は、内定を獲得できる職務経歴書の書き方を詳しく知っているので、アドバイスを丁寧に受けながら、職務経歴書を書くことによって、あなたの転職活動を成功させることができます。
新卒の就活におけるエントリーシートが、中途転職にあたる職務経歴書です。これから採用試験を受けようとしている会社にとって、どのような形であなたの存在が会社に有益なものになるのか、を徹底的にわかりやすく書くことがポイントです。エントリーシートとは違い職務経歴書は書式が自由です。あなたに優位な書き方で全てが表現できる、ということです。その優位性を活かして、受験する会社が求めている人物像に合わせて、職務経歴書を作成すればOKです。