【退職の手順】円満に会社を辞めるにはいつまでに何をすべき?

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この記事のアドバイザー
社労士
斎藤清二

大学卒業後、社会保険労務士を取得し、会計事務所が母体のコンサル会社に入社。国内・国外を問わず企業の経営コンサルを始め、人事・労務に関するサポートに従事。携わった業務は、企業の労務管理体制から社会保険手続き代行までさまざま。退職後に会社を設立し、代表取締役に就任。企業の労務管理体制の支援などを行う。 シグマライズ社会保険労務士事務所

目次

  1. 円満退社を実現するための退職の手順とは?
  2. 【退職手順1】直属の上司へ退職を申し出る
  3. 【退職手順2】退職届を提出する
  4. 【退職手順3】後任者に業務の引継ぎを行う
  5. 【退職手順4】身の回りの整理整頓
  6. 【退職手順5】お世話になった上司や同僚へ最後の挨拶
  7. 退職手順をしっかり守って円満に退社しよう

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メモ

「退職することが決まったけど、何をいつまでにすればいいんだろう...。手順ってあるのかな?」

会社を辞めるとき、どういった手順を踏んで退職の準備を進めればいいのか分からないですよね。退職の手順はこうだよと教えてくれる人はいないので、以下で紹介する6つのSTEPを参考にして、円満退社を目指しましょう!

上司

最初の退職の手順は、直属の上司へ退社する意思を伝えることです。退職を伝えるタイミングですが、最低でも1ヵ月以上前、理想は2~3ヵ月前までが適切でしょう。
法律上では退職の意思表示をしてから2週間経てば会社を辞めることができます。しかし、円満に退職するためには業務の引継ぎが必須であり、それには1ヵ月くらいの時間が必要になるケースが多いです。少しでも多くの時間を確保するためにも、退職を伝えるタイミングは早ければ早い方がいいでしょう。

▼円満退職が実現できる"伝え方"とは?

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円満退職をしたい人が知っておくべき伝え方のポイントと注意点

退職届

上司に退職の意思を伝えて了解を得られたら、次は会社に退職届を提出しましょう。上司に伝える前に退職届を提出するという逆の手順をとる人がいますが、それでは上司の管理能力が問いだたされてしまい、関係が悪化したことによって円満退社を実現できなくなる恐れがあります。
STEP1と2の手順は間違わないように注意してください。

「退職願」と「退職届」の違いって?

「退職願」と「退職届」を同じものだと思っている人が多いですが、実は明確な違いがあります。
退職願→退職を願い出る書類(口頭でもOK)
退職届→会社と合意の上で退職することが確定した後に、辞めるという明確な意思を伝える書類

退職願はあくまでも会社に対する"お願い"なので、会社側には拒否権が発生します。そのため、明確な退職の意思を示す退職届を提出するようにしましょう。

引継ぎ

退職の手順の3つ目は、後任者への業務の引継ぎです。業務の引継ぎ次第で円満退社ができるかどうか決まるといっても過言ではないくらい重要です。引継ぎリストなどを作成して、漏れなく分かりやすく後任者に引き継ぎましょう。

社外に取引をしている会社がある場合はどうすればいい?

社外の人と取引がある場合は、引継ぎは丁寧に行いましょう。連絡をしたらいきなり知らない担当者になっていた、なんてことになると会社同士の信頼関係に影響してしまいます。できれば後任者と一緒に取引先に直接挨拶に行けるといいですが、難しい場合は自分と後任者を含めたメールできちんと挨拶・紹介をしておきましょう。

パソコン

いよいよ最後の出社日。時間を見計らって身の回りの整理整頓を行いましょう。自分のデスクやロッカーをきれいにし、社用PCのデータを整理、その他自分の私物をすべてまとめます。
そして、健康保険被保険者証や社員証、その他備品などを会社に返却しましょう。返却物が分からない場合は、会社の人事担当などに確認してください。

※整理整頓にかかる時間は人それぞれですので、時間がかかりそうな人は3日前から取り掛かるなどしましょう

握手

最後の退職手順は、お世話になった上司や同僚への挨拶回りです。菓子折りを持って、これまでお世話になった人たちにお礼を伝えて回りましょう。
もし、地方に関りが深い支社がある、また社内に人が多すぎて回り切れない場合はメールで挨拶しても問題ありません。メールは一斉送信をしてもいいですが、その際は各個人のアドレスが他人に知られないよう配慮するため、「To」に自分のアドレス、送りたい相手は「Bcc」に入れましょう。
退職の挨拶をメールでする際は、例文を参考にして作成するのをおすすめします。

退職挨拶メールの例文

件名:退職のご挨拶(名前)

本文
○○部○○課の皆様、お疲れ様です。

このたび、一身上の都合により○月末で退社することになり、本日が最終出社日となりました。
本来であれば直接ご挨拶をすべきところ、メールでの挨拶にて失礼いたします。

在籍中はご迷惑をおかけすることが多かったと思いますが、お世話になりありがとうございました。
仕事を通じて皆様から多くのことを学ばせていただきました。本当に感謝しております。
この会社で培った経験のすべてを今後も活かしていきたいと思っております。

今後の連絡先は下記になりますので、何かあった際はご連絡いただけると幸いです。
メール:○○××○○@gmail.com
携帯:000-0000-0000


最後になりましたが、皆様のさらなるご健勝とご活躍を心よりお祈り申し上げます。
今まで、本当にありがとうございました。

退職時のルール

ここまで、退職の手順についてみてきましたがいかがでしたか。「上司に退職の意思を伝える→退職届を会社に提出→後任者に業務を引き継ぐ→身の回りの整理整頓→最後の挨拶回り」、この手順を一歩間違うと予期せぬトラブルに発展する可能性があるので、ひとつずつしっかりクリアしていきましょう。

退職するか悩んだら転職エージェントに相談を

また、転職エージェントに相談すると、転職サポートの一環として円満退職を実現するためのアドバイスをくれることもあるのでおすすめですよ。

「リクルートエージェント」「doda」などが転職エージェントの業界大手として知られていて、年収UP・キャリアUPを目指す多くの人が利用しています。無料で利用できるのが大きな特徴で、世の中に出回っていない良質な非公開求人情報も数多く取り扱っています。

もちろん現時点で退職や転職が決まっていない場合でも、無料相談で色々とカウンセリングをしてくれますので、よければ検討してみてください。

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社労士斎藤清二
退職する際は会社の就業規則や雇用契約書をしっかり確認しましょう
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退職の申請については、通常、会社の就業規則や雇用契約書に定めがありますので、それを確認した上で退職の意思を会社に伝えるといいと思います。通常は退職の1ヵ月前や30日前などに設定していることが多いです。定めがない場合には、民法第627条に「雇用は、解約の申入れの日から二週間を経過することによって終了する。」と定められているため、退職希望日の2週間前に会社側に退職の申請をすればいいことになります。ただし、円満に退職するには、業務の引継ぎや残っている有給休暇の取得など、調整すべき事項もあるのが一般的です。そのため、退職の意思があるのであれば、できる限り早く会社に伝ええましょう。

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