銀行リテール営業や金融機関向けコンサルタント等を経てフリーランスとして独立。起業支援施設でコーディネーターをしていた際「お金とキャリアに関する悩みを切り離して考えることはできない」と考え、１級ファイナンシャル・プランニング技能士（FP１級）に加えてキャリアコンサルタント資格を取得。多様な仕事（20職種以上）で培ったコミュニケーション能力をフル動員し、クライアントへの共感を大切にコンサルティングを行う。
目次
※当サイトはアフィリエイト広告を使用しております。
医療業界の人手不足は依然続いている
長年、医療業界は人材不足に悩まされており、依然として解消していません。特に、看護師不足は年々深刻化しており、看護師の95%は女性であることから結婚や出産などによって離職率が高いことも問題視されています。
関東圏や地方都市は看護師不足状態が深刻化
特に関東圏や地方都市では看護師不足が深刻で、厚生労働省の調査によると北海道及び東北地方、千葉・埼玉・栃木・茨城、さらに四国や九州の多くの県で看護師数が全国平均を下回っています。
▼参考資料
2025年に向けて看護師の需要は高まっている
医療業界では「2025年問題」と呼ばれる問題が発生しようとしています。団塊の世代が後期高齢者となり、一気に看護師不足が進むと危惧されているのが2025年と試算されました。そのため、今以上に看護師の需要が高まることが想定されています。
▼参考資料
看護師を助ける「看護助手」なら未経験でもOK
看護師は3年制もしくは4年制の看護学校に通って資格を取得しなければなりません。しかし、看護師資格をもっていなくても、看護師を助ける「看護助手」なら未経験でも勤務することが可能です。看護助手として働きながら経験を積み、資格取得を目指す看護師のたまごも数多くいます。
看護師市場の今後の動向はどうなると予想されているか
看護師に転職する際の志望動機作成のポイント4つ
それでは、看護師に転職する際の志望動機作成のポイントをみていきましょう。看護師は離職率が高い傾向にあるため、「目的と意思を持って長く働き続けることができる」ことをアピールしましょう。
長く働きたいという意思を強く訴える
看護師は人手が足りない上に人の出入りが多いため、長く働いてくれる人は重宝されやすいです。そのため、「貴社で経験を積みながら長く勤務したい」という意思を伝えましょう。これまでの職歴が短い方は「腰をすえて長く働きたい」という点を説得力のある理由と共に強く訴えると良いです。
「仕事が丁寧」かつ「忍耐力」がある性格をアピール
自分の長所として「仕事が丁寧」かつ「忍耐力」がある性格をアピールすることで、看護師としての適性をアピールしましょう。看護師は人の命を扱う仕事なので常に丁寧さが求められ、責任の重い仕事をやり続けられる忍耐力も必要となります。
なぜこの病院で働きたいのかを明確にする
看護師は売り手市場だからどこでもいいではなく、この病院でないと自分の目指している看護ができない、この病院の患者に対する接し方は他と違うなど、明確な理由と意思のある志望動機が作れると他の候補者との差別化ができるでしょう。。
これまでの経験を活かして「何がしたい」「どう貢献できるか」をアピール
看護師経験や看護助手の経験があれば、これまでどのような看護をしてきたのか、転職先でこれまでの経験を活かしてどのような貢献ができるかをアピールしましょう。
看護師経験がこれまでにない場合は、これまでの仕事から身に付けたスキルが看護師業務の何に活きるのか、そしてどのように貢献できるのかを紐づけてアピールしましょう。
看護師への転職を成功させたい人のための志望動機3選【例文】
【1】病院勤務での志望動機
これまでは一般企業にて会社員として勤務しておりましたが、母が病気で亡くなったことを機に、医療の現場で多くの人を救いたいと思い看護師を目指しました。
看護学校の研修の中で、担当した患者様にこれまでどのような人生を歩まれてきたのか、今病気になって何を思うのかをご本人及びご家族の方からお聴きした上で、これまでの人生と今後の望みを尊重しながら治療と看護をすることの大切さと難しさを実感しました。
患者様の身体的・精神的な苦痛を少しでも軽減できるように、看護師としてできる限りサポートしていきたいと考えております。そのためには小さな変化を見逃さないよう観察することが大切だと実感しております。
貴院には緩和ケアに力を入れてきた歴史と理念があり、患者様だけでなくご家族の心のケアも行っていると伺いました。患者様とそのご家族一人ひとりに真摯に向き合う姿勢に共感し、貴院で働かせていただきたいと思い、志望いたしました。
【2】クリニック勤務での志望動機
私はこれまで介護老人保健施設で勤務していました。あるとき、友人が3年ぶりに受けた健康診断で異常が見つかってしまい、とても不安そうにしていたので看護師として相談に乗りました。さいわい、友人はその後の投薬治療で改善することができましたが、健康診断を毎年受けることの必要性と友人のような不安な気持ちを持つ人が減るように定期検診の大切さを啓蒙したいという気持ちから検診クリニックでの勤務を希望しております。
貴院は事前に必ず受診を促す案内を徹底しており、予約が取りやすく面倒だと思わない仕組みづくりを行っています。さらに、日常生活における予防医学の観点から、きめ細やかな指導を重視した検診を行っている点は素晴らしいと感じております。
自覚症状が出る前の早期治療を促すため、予防医学と検診の重要性を多くの方に伝えることのできる現場で働かせていただきたく、志望いたしました。
【3】企業勤務での志望動機
私はこれまで病院勤務をしており、すでに病気や体の不調が発覚してから病院に訪れる人があまりにも多いことに危機感を抱いていました。
看護師をしながら予防医学を勉強していくうちに、病気を未然に防ぐためのアプローチを健康な人にこそ伝えていきたいと考え、企業での健康指導を行う産業看護師を志望しました。
貴社では、健康診断・健康指導だけでなく応急処置ができる看護師を募集していましたので、病院での勤務経験が活かせるのではないかと考えております。
看護師への志望動機は転職エージェントが魅力的に仕上げてくれる
看護師のみならず、医療業界の面接や志望動機には独特のコツやテクニックが必要とされます。経験者であろうが未経験であろうが、看護師へ転職をする場合に志望動機の作成で失敗してしまうと、その後の面接に進むことができません。
そんなとき、看護師の転職に実績のある転職エージェントに相談すると、志望動機の作り方や面接突破のコツなどを教えてくれます。また、転職が成功できるように医療機関への推薦も行ってくれます。
ご自身にとって「合わないな」と思う環境で働き続けることはつらいことと思います。また、看護師は売り手市場ゆえ、なんとなくでも転職できてしまうというリスクもあります。あなたにとって好条件の転職先にうつるために、①転職先の選定と、②書類選考や面接の対策が必要です。転職エージェントでは、非公開求人案件を紹介してくれるだけでなく、選考対策などのサポートもしてもらえます。医療業界というやや特殊な業界を理解した上で、履歴書や職務経歴書などの添削アドバイスをしてもらえるのは、あなたにとっても大きなメリットではないでしょうか。あなたにとってよりよい条件で転職できるよう医療機関への推薦も行ってくれますよ。
看護師への転職を希望する際の志望動機は説得力を意識して作成しよう
慢性的な看護師不足から看護師への転職のニーズが高まり、売り手市場となっています。しかし、需要があるからといって、何もしないで転職できるわけではありません。看護師への転職を成功させるために最も重要となるのが志望動機です。
志望動機はそれぞれの医療機関に合わせて、自分の経験や熱意を説得力のある言葉で作成しましょう。
状況に応じて転職エージェントを活用するなどして、志望動機の作成スキルを上げていきましょう。
あくまでも私の印象ではありますが、看護師の方は自分について考えることを後回しにして人のために働いてこられた分、志望動機や自己PRを書くことや求人探しが苦手という方が多いと感じています。また、転職活動なんてしている時間がない、という悩みもよく伺います。忙しい方こそ、お一人で悩んでいる時間がもったいないです。一度、看護師の転職に実績のある転職エージェントに、相談されてみてはいかがでしょうか。転職エージェントは、忙しくて言語化し損ねてきた思いを整理したり、書類選考のための書類チェックを行ってくれたりと、あなたの転職活動を伴走してくれる心強い味方となるでしょう。
超高齢化が進む日本では、看護師についても人材不足が年々深刻化しており、昨今の売り手市場の中でも求人倍率2.36倍（2017年）と高い傾向にあります。理由として、離職率の高さなどによる「現役看護師の数が需要に対して少ないこと」が挙げられるなか、さらに危惧されているのが「2025年問題」です。今以上に看護師不足は進むと考えられています。環境改善のため、行政も学校の新設や待遇改善などに着手はしていますが、実際に人手不足をどこまで解消できるかはまだわかりません。そのため、通常の会社員よりも場所や年齢による制限を受けにくく、看護師側に有利な採用環境は続くと予想されます。