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転職エージェントはどうやって断る?
相手のことを考えてしまうあまり、どのような時でも断ることが苦手な人が多くいます。それは転職エージェントに対しても同様で、「せっかく求人を探してくれたから」「自分のために企業へ売り込んでもらったのに申し訳ない」と断ることに抵抗を感じてしまうのです。
しかし、気が進まないまま企業の選考に行っても受かるはずもなく、応募先企業にとっても自分にとっても貴重な時間がもったいないでしょう。断る時にこちらの誠意が伝われば転職エージェントとの間にしこりを残さず転職活動を継続することができるので、断り方は非常に重要です。
断る方法は「メール」「電話」「直接」の3つ
断りを入れる時に使える手段として「メール」「電話」「直接会う」の3つがあります。この3つを上手く使いこなすことで断る際のストレスを軽減できます。
メール
転職エージェントとのやりとりは基本メールやチャットですので、失礼にはあたりません。直接伝えるのは気が引ける、顔が見えると言えなくなるような人はメールで断りましょう。
また、メールは他の2つと違って履歴が残るので、何かトラブルがあった際の証拠にもなります。
電話
メールだけでは失礼だと思う人は、メールを入れたうえで電話をするのもありです。転職エージェント側にとっては利益がかかっているので、断りのメールを見たらすぐに電話をかけてくるため、結局電話で自分の意志を伝えることになるケースも多いです。
直接会う
一番誠意が伝わるのは直接会って伝える方法です。特に最終面接や内定を辞退する際には明確な理由や意志を伝える必要があるので、直接会って話すことをおすすめします。なお、転職エージェントは面談や外出で席を外していることが多いのでアポイントを取りましょう。
転職エージェントの断り方を5パターン別に解説
ここからは、転職エージェントへ断りを入れる5つの場面を想定して、例文を交えながら断り方をご紹介していきます。メールの文面を作成する時や電話で断りを入れる前に読んで参考にしてください。
1.転職エージェントからの「求人紹介」を断る
希望とは異なる求人を紹介された場合はメールで断っても構いません。メールにどの部分が希望と違うのか明記すると、文章として残るので電話より転職エージェントに覚えてもらえます。
また、求人をぱっと見てすぐに断らず、1日置いて返事をすると、転職エージェントに「じっくり検討したうえでの判断ですよ」というアピールができます。しかし、求人によっては今日中に返事が欲しいという場合もありますので、返信期限は守りましょう。
断りの例文
○○エージェント
XX様
いつも大変お世話になっております。
お送りいただいた求人と紹介先企業のHPを拝見しましたが、私の希望する年収を大きく下回るため応募を辞退させていただきたいと思います。
私が希望する年収は600万円ですが紹介求人の上限が450万円であり、その金額では生活が難しく家族の理解を得られそうにありません。
事業内容や仕事内容、勤務地が希望に合っていただけに非常に残念です。
XX様にはお手数ですが、引き続き求人をご紹介いただけると幸いです。
何卒よろしくお願いいたします。
△△太郎
断るだけでなく、改めて希望を伝えて認識を一致させる
紹介された求人を見て「面談の時に何を聞いていたのだろう」と怒りたくなる人もいるでしょうが、お互いの認識が食い違っていることはあります。
上記のような文面でさりげなく指摘すると角が立ちません。また、希望と異なる点だけではなく高評価できた部分についても触れておくと、今後もより希望に合った求人を紹介してもらえるようになります。
紹介された求人案件を断る際に重要なことは?
2.転職エージェントからの「強引な面接プッシュ」を断る
次は、希望と異なる求人を紹介されたうえに、「書類は通りますので面接を受けてみませんか」と強引に面接を受けさせようとされた場合の断り方です。
メールで断っても構いませんが、すぐに電話がかかって来ると思いますので、最後は電話で断ることになるでしょう。その際は毅然とした態度で断ることが重要です。
エージェント側の都合であるケースが多いので遠慮は必要なし
強引に面接を迫るのは転職エージェントの都合であるため、「断ると申し訳ない」という気持ちは不要です。そのため、メールでの断りは簡潔で構いません。それでも電話で猛プッシュをしてきて断り切れなくなったら、「一次面接だけなら行ってもいいですけど、合格しても次は受けません」と転職エージェント貸しを作る方法もひとつの断り方です。
もし、それでも強引な態度を取るようならメールで「これ以上強引に企業を受けることを勧めるのなら、担当者替えをお願いするか退会を検討します。」と通告しましょう。
断りの例文
○○エージェント
XX様
いつも大変お世話になっております。
先日ご紹介いただいたA社様について再度検討しましたが、やはり勤務地や転勤の有る部分で希望と合わないためお断りいたします。
何卒ご理解ください。
△△太郎
3.転職エージェントに「二次・最終面接」を断る
二次面接や最終面接(企業によっては二次面接が最終)を断る時は、タイミングによっては電話で断らなければなりません。メールのみで断っていい場合は、二次面接や最終面接の日程が決まっていない時です。
そのため、二次面接や最終面接の日程が決まった後は電話で断りましょう。この時には企業も二次面接や最終面接の準備を始めているため、面接を受けないことを決めたらすぐに転職エージェントに連絡を取って断りを入れなければなりません。もし、転職エージェントの営業時間外だった時はメールを入れておき、翌日すぐに電話を入れましょう。
断りの例文
○○エージェント
XX様
いつも大変お世話になっております。
この度はB社様の選考にあたりご尽力いただき誠にありがとうございます。
現在、二次面接の日程を調整いただいている最中と存じますが、選考を辞退させていただきたいと思いご連絡いたしました。
理由としては先日の一次面接を受験した際、面接官の方から仕事内容の詳細をご説明いただきましたが、自分が希望する職務とかけ離れていると感じたため選考を辞退させていただく結論となりました。
つきましては、お手数をおかけしますがB社のご担当者様に辞退のご連絡をお願いいたします。
XX様にご迷惑をおかけすること、深くお詫びいたします。
何卒よろしくお願いいたします。
△△太郎
4.転職エージェントからの「内定」を断る
内定を辞退したい時は、まずメールを送り電話をかけて意思を伝えましょう。転職エージェントも企業へあなたを推薦した手前、内定辞退の理由をきちんと説明しなければならない義務を負っています。そのため、メールだけでは状況把握が不十分と考えて電話をかけてきます。メールの作成と同時に、電話でどのように説明するかも考えておきましょう。
他社内定を理由に断る際の例文
○○エージェント
XX様
いつも大変お世話になっております。
この度はC社の選考にあたりご尽力をいただき誠にありがとうございました。
大変心苦しいのですがC社の内定を辞退させていただきたいと思います。
実は自分で応募していた企業より内定をいただき、C社とさまざまな角度から比較検討をした結果、より自分が希望した転職条件に合っていると思いこちらの企業へ入社する決断に至りました。
何卒ご理解ください。
この度の転職活動でXX様には親身になっていただき、深く感謝いたします。
末筆ながら御社のますますのご発展をお祈りしております。
△△太郎
プライベートが理由で断る際の例文
○○エージェント
XX様
いつも大変お世話になっております。
この度はC社の選考にあたりご尽力をいただき誠にありがとうございました。
大変心苦しいのですがC社の内定を辞退させていただきたいと思います。
この度、急ですが結婚することになりました。
来月には婚約者が転勤で北海道へ行くにあたって私も一緒に行くことを決意したため、C社の内定を辞退する結論に至りました。
C社はキャリアアップできる環境が整っていたので、C社に勤めながら結婚もできれば良かったのですが、実現が難しく非常に残念です。
しかし、北海道でも転職活動を続けますので引き続き御社のご支援をいただきたいと思います。
生活が落ち着きましたらご連絡いたしますので、北海道での転職についてご相談に乗っていただけませんでしょうか。
勝手なお願いばかりになってしまい誠に申し訳ございません。
今後とも何卒よろしくお願いいたします。
△△花子
強引に内定受諾を迫られた場合の断り方
転職エージェントとしては内定を通知されたら、8割は利益を確保できたと思っています。求職者に内定を辞退するような素振りがあると、上司から「何がなんでも入社するように説得しろ」と言われるので、引き留めに必死になります。
多くの転職エージェントはメールを読んですぐに電話をかけてきますし、もしダメだったら直接会って話すという展開になるでしょう。しかし、転職エージェントのために転職をするわけではありませんので、自分の意志をしっかり伝えてください。
強引な内定受諾を断る際、事前に整理しておきたいことが4つあります。
強引な内定受諾を断る前に整理しておくべきポイント
- 内定辞退したい理由
- 今回の転職での希望条件
- 希望条件と内定辞退したい企業のどこに相違があったのか
- 他社の内定先に行くときは社名を明かして、良かったポイントを整理しておく
「社風が合わなそう」「面接官との相性が良くなさそうだった」という理由は弱い(転職エージェントに突っ込まれやすい)ので、社風が合わないと思った明確な理由が述べられるようにしておきましょう。
その後のサポートが打ち切られる可能性は覚悟しておく
一度内定を辞退すると、転職活動を継続したくても求人の紹介が無くなることがあります。特に、過去にも内定辞退者が出た企業では「あそこは紹介してくれるけど内定辞退率が高い」と評判が落ちてしまい、他の求職者を紹介しにくくなるからです。他にも、「紹介しても土壇場で態度を変える」「難癖をつけて内定を辞退する」と思われて求人紹介を止められることもあります。
もちろん、すべての転職エージェントが求人紹介を中止するわけではありませんが、可能性があることは知っておきましょう。
断りの電話を入れるのは気がひけますし緊張されるとは思いますが、内定辞退の意志が固まった時点で少しでも早く転職エージェントへ連絡するようにしましょう。転職エージェントはあなたが転職をするものと考え、内定先の企業もあなたを受け入れる準備を進めています。転職は自分の幸せのため、家族のためにするものですので、意思決定を他人に気遣って行う必要はありません。けれども、一度ご縁のあった方に対する気遣いはあってもいいと思います。どこでまたご縁があるかはわかりません。内定辞退の気遣いですら、結局はあなた自身のためにもなるのです。
5.転職エージェントサービスを断る
転職が決まったり転職エージェントとの相性が合わなかったりすると、サービス利用を止めたいと感じることがあると思いますが、注意したい点があります。
退会をすれば自分の個人情報も抹消されると思っている人が多いですが、対応は転職エージェントによって異なります。登録者データベースのステータスを退会に変更するだけで、個人情報をそのまま残しておく企業もあります。退会時に個人情報が抹消されるかは、入会時にもらった個人情報の取り扱いやサービス利用規約で確認しましょう。
退会方法は、退会フォームまたは電話で退会手続きをしなければなりません。メールでも受け付けている転職エージェントもありますが、電話での本人確認が必要なケースがあるため、最初から電話を利用した方がいいでしょう。
数年後に使いたい場合は再登録が可能
一度退会したが、数年後の転職活動でもう一度使いたいと思ったら再登録が必要です。
退会しても過去のデータが残っているときは紹介履歴や受験履歴が残っているので、過去に紹介された企業を再度勧められることは少なくなります。個人情報が抹消される場合は過去のデータが残っていないために、同じ企業を紹介される可能性があるので、自分で紹介履歴や受験履歴を控えておおくことをおすすめします。
転職活動を継続する場合は他のエージェントに登録する
転職エージェントの対応が悪くて退会した場合や、内定辞退によって求人紹介をストップされた時は他の転職エージェントを使いましょう。転職エージェントの掛け持ちはまったく問題ないので、仮に退会が完了していなくても利用できます。
また、リスクを想定してあらかじめ2~3社に登録を済ませておくのもおすすめです。ダメだと分かってから探す手間が省けるので、時間を無駄にしなくて済みます。
転職エージェントの乗り換え・複数登録は問題ないのか
転職エージェントの乗り換え・掛け持ちは全く問題ありません。あなたの人生において重要な転機となる転職を、どのエージェントから支援を受けて進めていくのかを考える上でも、「合わないな」と感じられたら他の転職エージェントにも登録されてみることをお勧めします。また、どうしても、人対人でコミュニケーションをとりながら進めていくことになりますので、あなたにとって信頼できるエージェントかどうかといった感情面も重要です。転職活動は、3ヶ月や半年といった長期戦になることもありえますので、複数の転職エージェントを見ながら進めていきましょう。
まとめ
転職エージェントの断り方、いかがでしたか。転職エージェントになんらかの事情で断りを入れる際には遠慮は不要です。しかし、断るときはしっかり理由を述べて誠意のあるメール文を作成しましょう。電話や直接会って話す場合でも、自分の気持ちをしっかり伝えながらビジネスマナーを守り、誠意ある対応を心がけてください。
最終面接前での選考辞退や内定辞退はなかなか転職エージェントが承諾してくれないかもしれませんが、転職は自分のためにするものですので自分の気持ちを大切にしてください。
選ばれている転職エージェント
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転職エージェントから求人案内を受ける場合、初回面談が行われ、その場で転職時の希望条件をエージェントに伝えたはずですよね。しかしながら、なぜ希望と異なる求人案件が紹介されるのかというと、あなたの条件を100%満たす求人案件というのはなかなか見つからないもの、という前提があります。そのため、個々の条件に対して優先順位を明確にしてもらうために、また、少し視野を広げてもらうために、100%条件を満たす案件でなくても紹介を受けることがあります。どういった点が希望に合う・合わないを繰り返し伝えていくことで、紹介される求人案件の精度は上がっていくものと思われます。