新卒1年目での転職は実際どうなのか|転職活動のリアルと成功の秘訣

    目次

    1. 新卒1年目で転職を考える理由
    2. 社会人1年目で転職する人の割合は?
    3. 採用担当者は新卒1年目の転職をどう見るか
    4. 新卒1年目での転職を成功させるポイント
    5. 【まとめ】新卒1年目でも勇気を持って踏み出せば怖くない

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    4月に入社した新卒1年目の方、4月から異動で新しい部署になった方、2ヶ月経ってそろそろ業務にも慣れてきたでしょうか。慣れてくると同時に、「思っていたのと違うなぁ」とか「転職しようかなぁ」とか思う時期かもしれません。特に新卒1年目の方は、相談できる相手も少ないでしょうし、どう判断したら良いのか悩ましいところだと思います。

    今回は、新卒1年目での転職が実際は良いのか悪いのか、どうすれば上手くいきやすいのか、実例を挙げながら解説していきます。

    新卒1年目で転職を考える理由、「人間関係が良くない」「思っていた仕事と違った」という内容が多いようで、入社前には気が付きづらい部分で、入社してみると違ったというギャップから転職を考え始めることがメジャーなようですね。

    dodaが発表した「転職理由ランキング2018」では、以下のような結果になっています。

    1位 ほかにやりたい仕事がある 14.9%
    2位 会社の将来性が不安 10.7%
    3位 給与に不満がある 10.5%
    4位 残業が多い/休日が少ない 8.2%
    5位 専門知識・技術を習得したい 5.1%

    理由は上記の通り、「ほかにやりたい仕事がある」「会社の将来性が不安」「給与に不満がある」が上位を占めているようです。みなさんはいかがでしょうか。「会社の将来性が不安」は時代の流れからか、最近は重視する方が年々減ってきているようなので「ほかにやりたい仕事がある」「給与に不満がある」について考えてみます。

    「ほかにやりたい仕事がある」は好印象?

    まず、転職を考えた理由で最も多い「ほかにやりたい仕事がある」という理由は、概ねとても良い印象を持って捉えられることが多いです。こう考えている方は、今やっている仕事よりもより自分自身がやりたい仕事があり、その仕事をするために転職を考えているということで、ポジティブに転職を考えていると感じられるからです。

    これは、新卒1年目であっても同様で、入社前に考えていた仕事像と入社してみて実際にやっている仕事にギャップがあるということであれば、ネガティブな印象には捉えられないでしょう。

    「給与に不満がある」には賛否両論ある

    2番目に多い給与に不満がある、は新卒1年目ではなかなか出てこない理由だと思いますので、参考程度になりますが、この理由はそれまでの実績でかなり印象が変わります。ある程度目に見える実績を残している方だと、給与に不満がある根拠がしっかりしていますが、そういった実績が無いと今が実力相応の給与と思われても仕方がありません。

    新卒1年目で給与に不満があると感じている方がいるのであれば、まず目に見える実績を残せているかがポイントになります。

    厚生労働省の調査データ「新規学卒者の離職状況」によると、平成29年度の新卒1年目の離職率は短大・専門卒者で17.6%大学卒者で11.5%でした。少し時期を伸ばし新卒3年目まででの離職率をみてみると、それぞれ41.5%、31.8%という状況です。

    学歴 1年目離職率(H29) 3年目までの離職率(H27)
    中学卒 36.1% 64.1%
    高卒 17.1% 39.3%
    短大卒 17.6% 41.5%
    大卒 11.5% 31.8%

    高卒・短大卒では社会人1年目に離職する人は約6人に1人、大卒で社会人1年目に離職する人は約8人に1人となっています。

    想像以上に高いと感じた人も多いのではないでしょうか。

    なぜ入社前と入社後のギャップが生まれるのか

    離職のさまざまな要因は主に入社前後のギャップから生まれているということに振れましたが、離職率が下がっている理由としては、この辺りの解消も要因になっているかもしれません。

    なぜギャップが生まれるのかというと、入社前のリサーチ不足だったり、そもそも企業の内部の様子が見えづらい、発信されていないということが考えられますが、最近では企業もSNSがあったり、自分たちでメディアを持っていたり、内部の様子を発信していることも多いです。

    先に知れることで、ギャップが生まれにくくなっていると言えるでしょう。

    一般的には、上記のように1年目での離職率が下がってきていることもあり、あまり良い印象は受けないということになるかと思います。

    1年目の転職理由で多い「人間関係が良くない」や「思っていた仕事と違った」がどういう印象を持たれるかを考え、成功させるポイントのヒントを探りましょう。

    「人間関係が良くない」というのはどこでも起こりうる

    まず1つ目の「人間関係が良くない」です。これは、とても分かりやすく、人間関係はその人それぞれの好き嫌いもあるため、環境を変えてもどこでも起こりうるということです。

    裏を返せば、どういう理由で転職を考えているという場合、また同じ理由で上司と合わないとか同僚と合わないといった理由で離職する懸念を持たざるを得ないということです。

    「思っていた仕事と違った」は内容次第でプラスに

    「思っていた仕事と違った」という理由は、なぜそう感じたのかという背景の部分がとても重要になります。

    前の章で転職理由として「ほかにやりたい仕事がある」が最も多い理由でかつ好印象に取られることがあると紹介しましたが、「思っていた仕事と違った」は一見これとよく似ていると思います。どういう背景があれば好印象になるのか、次の成功させるポイントで詳しく解説します。

    以上を踏まえて、新卒1年目での転職を成功させるポイントを見ていきましょう。大きく2つのポイントがあると思います。1つ目は、前向きに積極的な選択をした結果として転職を考えていること、2つ目は、今の職場で最大限自分自身努力をした結果、転職を選択していることです。

    具体的には、どういう点でこれらがポイントになるのでしょうか。

    消極的な理由で転職をするのはNG

    さきほど紹介した「思っていた仕事と違った」は、どう思っていたのかがとても重要です。〇〇を実現して社会に貢献したい、など先に自分の意志が強くあり、思っていたのと違ったということであれば、自分の意志を実現するために、次の仕事を選択する、と捉えることができとてもポジティブですが、そこに意識が無ければ、ただ単にもっと楽しいと思ったのにそうではなかったなど、意志が感じられず、一見言い訳に聞こえてしまいます。

    そういう意味では、「思っていた仕事と違った」というよりは「ほかにやりたい仕事がある」と表現する方が、ほかにやりたいという意志を感じることができ、好印象です。

    周りの環境を理由に転職するのはNG

    では、もう一方の「人間関係が良くない」はどうでしょうか。これも説明の仕方1つで大きく変わります。単純に環境のせいにしているのではなく、やりたいことがあるのに、今の人間関係では実現できなかったというような背景があれば、1つ目の同じく、好印象を持たれると思います。

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    さまざまな理由で転職しようか悩んでいらっしゃる方が多いと思いますが、新卒1年目で転職するにはそれなりの背景が無いと一般的には印象が良くないということが理解いただけたと思います。

    その半面、意志があれば、あえて1年目で転職してまで実現したいものがある、実現したいぐらい意志が固いと捉えられ、より強い武器になります。今一度自分自身で本当に意志があるのか、周りのせいにしていないかなど問うてみて、きちんと説明できる強い気持ちがあるということであれば、きっと転職はうまくいくと思います。

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