東京理科大学大学院修了後、東証一部上場の某電機メーカーに入社。通信技術の研究職と技術者の採用業務に従事。その後、人材ベンチャー企業に入社。採用活動コンサルタントとして企業への採用業務代行と採用活動の支援業務を行っている。これまで100社以上の採用活動を支援してきている。就職活動コンサルタントとしては、新卒と中途を合わせて22,000名以上の求職者の内定獲得を支援してきている。
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転職活動をいつからスタートしたらよいか、悩んでいる方も多いのではないでしょうか。転職は、時期によって有利な時とそうでない時があります。
結論からお伝えすると、10月入社は転職で非常に有利なタイミングです!何月に入社しようが、何かが変わるわけではないと思っている人もいるかもしれませんが、実は10月入社には非常に多くのメリットがあります。以下、その一例をご紹介します。
1.転職求人数は1年の中でも比較的多い
4月に入社した新入社員が約半年を迎え、数名脱落して退職することはよくあります。企業は必要数を満たせるように新入社員を採用しているため、その抜けた穴を中途採用の募集で埋めようと考えるのです。そのため、実は7月以降は求人数がさまざまな業種で増える傾向にあります。
10月入社の求人は7~9月を目安に出てきますが(約265万件)、その求人数は、転職者数がピークを迎える4月入社を想定した1~3月の求人数(約275万件)と同じくらいです。
2.お盆休みを使って転職活動の準備時間が確保できる
10月入社を目指す場合は、7~9月頃に転職活動を行います。ちょうどそのタイミングは、お盆休みや夏季休暇と重なり、長期休暇を取得しやすくなるでしょう。そのため、仕事が忙しくて普段は転職活動について考えたり、転職エージェントに相談に行く時間がなかったりする方でも、休みを使って準備時間を確保できます。
3.夏のボーナスをもらった後に転職できる
ボーナスをもらってから転職するかで迷う人もいるでしょう。しかし、10月入社であれば、夏のボーナスをもらったあとから転職活動ができるため、賞与で損をすることがありません。多くの企業は、6月末~7月初旬にボーナスを支給するため、10月入社まで時間に余裕があります。
4月入社よりもライバルが少ないため有利になることも
転職の需要が1年の中でピークを迎える時期が、4月入社と10月入社です。しかし、両方を比べると、10月入社の方が4月入社よりもライバルが少ないといえます。転職者のほとんどは、現職での異動やプロジェクトの終了などのキリのいいタイミングで転職を検討するため、4月入社での転職を希望する人のほうが圧倒的に多くいます。
転職希望者が多ければ多いほど競争率が高くなるため、今の仕事との兼ね合いで「どうしても4月入社でなければならない」というわけではないのであれば、10月入社をおすすめします。
10月に入社するにはいつ転職活動を始めるといい?
10月入社は、求人が多いうえにライバルが少ないというメリットがあるため、おすすめだとお伝えしました。しかし、10月入社での転職を目指すには、いつ頃から転職活動を始めるのがいいのでしょうか。前提として、基本的に転職は数日でできるような甘いものではありません。
6月から動き始められると安心
最も安心なのは、6月から転職活動を開始することです。10月入社の求人が出始める7月までに、履歴書や職務経歴書を仕上げておければ、いい求人が見つかったときにすぐに応募することができます。転職活動期間の平均は3ヵ月といわれているので、それよりも少し余裕をもたせた6月開始がおすすめなのです。
6月の段階では、履歴書・職務経歴書の作成と、転職先に求める希望条件の整理を完璧にしておきましょう。
転職活動の期間は人によってさまざまであり、統計学的な平均値もアテにならないため、「これ!」という回答ができないのです。よって、転職活動を始めた日に次の会社が決まったりすることもあれば、1年近く経っても決まらないこともあります。ここで述べたいのは、転職活動の期間が長くなることを想定して、相応の資金を予め貯金しておくことをオススメします。あと、転職活動を早く終えられるようにすべく、転職エージェントの方と綿密にコミュニケーションをとり続けましょう。
ひとりで転職活動をして、10月入社に合わせる自信はありますか?
転職サイトやハローワークを使った転職活動を考えている人も多いと思いますが、ひとりで進めて10月入社ぴったりに合わせられる自信はありますか。仮に、7月から転職活動を始めて8月に内定をもらった場合、あなたならどうしますか。もちろん、事情を伝えて10月入社を希望する旨を伝えると思いますが、相手(企業)が絶対に待ってくれる保証はありません。状況によっては、採用計画上の問題で、早めに入社してくれる別の人に新しく内定を出すことも十分ありえます。
10月に入社している人は転職エージェントをうまく使っている
「どうしても10月に入社したい」「入社時期を交渉する自信がない」という人は、ぜひ転職エージェントに相談してみてください。転職エージェントは、求人紹介や面接対策、企業との交渉など、転職活動をトータルでサポートしてくれるサービスです。ひとりで転職活動を進めるよりも、10月入社を叶える可能性を高めることができます。
10月入社の転職活動になぜ転職エージェントがおすすめなのか、その理由をご紹介します。
入社時期の調整・交渉をすべて任せられる
例えば、内定が8月に出たり、現職の引継ぎなどがある場合、企業に10月に入社したいと交渉するのは難しいですよね。しかし、転職エージェントを使っていれば担当者が企業との間に入って、入社時期を代わりに調整してくれます。企業の都合もありますが、大体3ヵ月以内であれば調整をしてくれるため、早めに内定が出たりしても大丈夫ですよ。
抜けのない転職スケージュールを立ててくれる
転職活動は、就活とはまったくスケジュール感が異なるため、10月入社を目指すにはコツが必要になります。企業によっては、お盆休みやシルバーウィークなどの間は人事も休みを取り、選考がストップしてしまうことがあります。最悪の場合、入社時期が11月以降にずれ込んでしまうことさえあります。
そのため、自分が目指す企業の採用スケジュールを把握している転職エージェントに相談し、抜けのない転職スケジュールを立ててもらうといいでしょう。いつまでに何をすればいいのか、詳しくアドバイスしてくれますよ。
転職エージェントを活用する最大のメリットは?
転職活動をあなたひとりで全て行うのは大変。あなたに合った会社を探したり、書類を書いても正しいのかがわからないし、面接の練習のするアテもない、などいろいろと大変です。転職エージェントの方は、その道のプロですので、あなたのお悩みや要望を全て話していただけると、あなたに合った会社を代わりに探していただけます。書類の書き方を教わったり、面接の練習もできます。転職活動における面倒なことを任せたり、気軽に相談できることが、転職エージェントの良いところです。
転職で10月入社を目指す人は6月を目安に動き出そう!
10月入社には、実は多くのメリットがあることが分かりました。転職活動で"オイシイ"10月入社を目指すためには、6月を目安にして転職活動を開始しましょう。6月中に書類を作成し、7月から本格的に応募し始めるといいです。そして、転職活動に不安があったり、スケジュールが立てづらい場合は、転職エージェントに相談しましょう。選考対策で内定率を上げてくれるだけでなく、入社時期の調整も代わりにしてくれるため、おすすめです。
転職市場の最たるピークは4月入社を目指した時期です。理由は学校の新学年が始まるのと同時期に「私も仕事を変えよう」と考えてしまうためです。よく考えれば、転職は年中でいつでも行えるのですが、若いときの学生生活の影響で4月入社を目指したくなるものなのです。次のピークが10月入社を目指す時期です。この理由は諸説ありますが、私が知っている最大の理由は2つ。夏のボーナスいただき、これを転職活動の資金に充てているためめ。もうひとつは多くの会社で人事異動が発表されるためです。