目次
- 【先に結論】選ぶなら大手の方が良い
- 転職エージェントとは
- 転職エージェントと転職サイトの違い
- 転職エージェントのメリット・デメリット
- 転職エージェント利用の一連の流れ
- 転職エージェントの使い方のポイント4つ
- 転職エージェントを利用する際の注意点4つ
- 【最重要】転職エージェントとの面談
- 失敗しない転職エージェントの選び方
- 転職エージェントは複数登録が基本
- 転職エージェントに「登録だけ・相談だけ」は問題ないのか
- 転職エージェントへの再登録は可能?
- おすすめの転職エージェント13社を徹底比較
- 20代(第二新卒・既卒)におすすめの転職エージェント
- 30代におすすめの転職エージェント
- 40代におすすめの転職エージェント
- 女性におすすめの転職エージェント
- 各業界・職種に特化したおすすめの転職エージェント
- 各転職エージェントのサポート期間一覧
- ~【おまけ】転職エージェントの裏事情~
- まとめ
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【先に結論】選ぶなら大手の方が良い
転職エージェントの役割・仕組み・選び方についてこの記事ではかなり長文で紹介しています。もしかしたら「転職エージェントの仕組みは分かってる」という人も多いかと思います。
もし「どこの転職エージェントを選べば良いか分からない」という人のために先に結論からお伝えしますと「基本的に大手を選べば間違いない」ということになります。
具体的に言うなら、東証1部上場の「リクルートエージェント」や、全国36箇所に拠点を構える人材事業「doda」などが良いでしょう。
詳しくは記事内で紹介していますが、大切なのは実績と案件数ですので、上記2社はまず外せないと考えておきましょう。
リクルートエージェント
3.9
口コミ数:71
doda(デューダ)
4.2
口コミ数:57
転職エージェントとは
ではここからは、転職エージェントの役割や仕組みについて基本的な部分から解説していきます。
転職エージェントとは、完全無料で転職を一からサポートするサービスです。求人紹介だけでなく、キャリアカウンセリングや選考対策、ましてや年収交渉まで、細部にわたって求職者をフォローします。転職に必要なサポートをすべて完備しています。
厚生労働大臣の認可を受けているから安心
転職エージェントは人材紹介サービスの別称でもあり、「有料職業紹介事業」に該当します。そのため、厚生労働大臣の認可を受けなければ転職エージェントを名乗って人材を紹介することはできません。
また、有料職業紹介事業は法律で求職者からの手数料の徴収が禁止されているので、安心して無料で利用できます。
転職エージェントと転職サイトの違い
転職エージェントと転職サイトはどう違うのか、疑問に思う方が多いのではないでしょうか。両者は根本的に異なるサービスであり、それぞれに強み・弱みがあります。
転職エージェントは転職支援のプロからサポートを受けたい人におすすめで、自分のペースで転職活動を進めたい人には転職サイトが合っているでしょう。
適切な使い分けが大事
一概にどちらが優れているかはいえないため、適切に使い分けることが重要です。転職エージェントの利用が足を引っ張り、転職サイトの方が使いやすいということは十分ありえますし、その逆も然りです。今のあなたが求めるサポートが充実している方を選択しましょう。
体験談
私は、とくに今すぐ転職しなければならないわけではなかったので、いい企業があればという感じで動いていました。その一環で転職エージェントにも登録しましたが、面談してくださいやら連絡くださいやら営業がすごかったのですぐに利用を止めました。転職サイトを使いながらの方が自分のペースや進め方に合っていたのですぐに切り替えました。(30歳/女性/ソフトウェア)
体験談
転職エージェントと転職サイトの両方を使っていた経験がありますが、求人の量や質はそこまで変わらないと思います。ただ、転職エージェントを使ってよかったなと思ったのが、求人票からだけでは読み取れない本当の職場の雰囲気を担当者から直接教えてもらえたことです。採用を担当している人はどんな性格の人で、職場はにぎやかなのか落ち着いているのか、作業スペースはどうなっているのかなど細かいことまで教えてくれたので、イメージを固めやすかったです。しかし、何万とあるすべての求人の職場情報を把握しているわけではないので、企業によっては求人票の内容のみの案内となる場合もあるようです。(28歳/男性/IT)
転職エージェントのメリット・デメリット
転職エージェントは一見するとメリットばかりに思えますが、デメリットも少なからずあります。メリットを活かしつつデメリットに対策を立てることができると、転職エージェントを最大限に活用できます。
メリット
求職者に転職エージェントが頼られる理由は以下のようなメリットがあるためです。
転職エージェントのメリット
■転職成功率が上がる
■転職の効率化
■情報取集に役立つ
■キャリアに関するプロのアドバイスがもらえる
■非公開求人への応募
■転職に対する不安や悩みを解消
つまり、転職活動を効率化するだけでなく成功率も各段に上げてくれるのです。第三者の立場からプロのアドバイスが聞けると、「何をすべきなのか」「何が足りないのか」が明確になります。
デメリット
一方で、転職エージェントは言いたがりませんが、少なからずもデメリットは存在します。
転職エージェントのデメリット
■転職活動を自分のペースだけでは進められない
■応募できる求人が紹介されたものに限られる
■エージェント側の都合で希望していない求人を紹介されることがある
アドバイザーが専任してサポートすることによって、ひとりの転職活動よりも自由度に制限がかかってしまうので、転職スケジュールはしっかりと相談したうえで決めるようにしましょう。
また、スキルや経歴によっては紹介される求人が限られるので、満足いく紹介を受けられない場合は、転職サイトの併用や転職エージェントの掛け持ちを視野に入れるとよいです。
体験談
転職エージェントは転職サイトみたいに自分で調べて自分で応募するモデルではなく、付いてくれた担当者から紹介された求人にしか応募ができません。つまり、求人をあまり持っていない担当者に当たってしまうと、的外れな求人を紹介されるだけでなく、応募できる数も限られてしまいます。メリットの方が数は多いですが、転職の自由度が下がるのはこれだけでけっこうなデメリットだと思いました。(36歳/男性/メーカー)
転職エージェント利用の一連の流れ
転職エージェント利用の流れは、「登録→面談→求人紹介→応募→選考対策→面接→内定→入社」といったように、基本的にどこも同じです。この一連の流れを知っているかどうかで、転職エージェントを最大限活用できるかどうかが決まりますのでしっかり頭に入れておきましょう。
転職エージェントの使い方のポイント4つ
転職エージェントは"ただ利用するだけ"ではもったいありません。どうせ利用するなら、転職成功に繋がる使い方を身に付けておきましょう。転職エージェントに踊らされるのではなく、こちらが賢く使い倒せるかがコツです。
1.「いい求人があればすぐにでも転職を考えている」と伝える
転職エージェントは成果報酬型というビジネスモデル上、転職に積極的な人を優先してサポートするので消極的な人は後回し、または相手にされません。そのため、少しでも転職を考えている場合は「いい求人があればすぐにでも応募したいです」と一言伝えておきましょう。たったのこの一言で、転職サポートを優先して受けられます。
体験談
複数の転職エージェントを利用して実際に試してみたのですが、サポートの差は歴然でした。「まだ転職は考えていなくて情報収集だけです」と伝えたエージェントからはシステム的に配信されている求人紹介メールしか届きませんでしたが、「いい求人が見つかれば転職したいです」と伝えたエージェントからは、担当者から直接求人が紹介されるメールが届いていました。システム配信の方は1日に20件くらい紹介されていましたがほとんどが希望外のものばかりで、意味がなかったです。担当者から届くメールの方は割と厳選されている感じがあり、応募期限が迫っているものは丁寧に教えてくれていました。他のエージェントでもそうなのかは分からないですが、嘘でも伝えておくと質のいい情報が届くと思います。(32歳/男性/機械・自動車)
2.選考対策は必ずお願いする
選考対策はどの転職エージェントのサポート内容にも含まれていますが、多くの場合はこちらからお願いしなければなりません。アドバイザーが自分以外の求職者を多く抱えていて余裕がないためです。
しかし、それは転職エージェント側の都合であって求職者には関係ありません。選考対策をお願いして断られることはないので、応募企業が決まったら遠慮せずに申し出ましょう。選考対策があるのとないのとでは、内定率に大きな差が生まれます。
3.面接後の企業からのフィードバックは必ず担当者にヒアリング
面接の感触が良かった・悪かったに限らず、企業からのフィードバックを必ず転職エージェントにヒアリングしてください。「○○が好印象だった」「××だったから次に活かそう」など、次に繋がるアドバイスがもらえます。ひとりで進める転職活動では決して知りえない貴重な情報です。
体験談
面接後は「これは答えられたし、これもちゃんと答えられた」などと、よかったことしか思い浮かばないと思います。しかし、大事なのはよかったことをよかったと振り返ることではなく、悪かった点を洗い出して改善していくことだと思うので、企業からのダメ出しを教えてくれた担当者には感謝です。指摘されたことのほとんどは自分で自覚がなかったですし、自分ではできていると思っていても面接官からの評価は違ったりしていたので、本当の課題を発見することができました。(24歳/女性/サービス)
4.不明点の質問や交渉はすべて任せる
履歴書・職務経歴書の提出や企業との面接日の調整など、転職活動では面倒なやり取りが必ず発生します。しかし、そこにも転職エージェントが間に入って調整してくれるので、面倒な雑務や気になる質問などはすべてお願いしましょう。
また、内定後に年収に不満がある場合は、その旨を伝えれば年収交渉を代行してくれるので、少しでも給料が上がるように話を持ち掛けてください。
転職エージェントを利用する際の注意点4つ
どんなに便利に思えるサービスでも必ず穴はあります。それは転職エージェントも同様です。注意点を知らないことで転職が失敗に終わってしまうことは十分考えられるため、正しく活用できるように対処法をおさえておきましょう。
1.経験の浅いアドバイザーにあたると返って足手まといに
初めて転職エージェントを利用する場合はとくに、どのアドバイザーがいいか分からないため転職エージェント側に決められます。その際、実績や経験豊富なベテランにあたればいいですが、場合によっては経験の浅い新人が担当することもあります。同じサポートを受けるにしても中身に歴然の差が出てしまい、返って足を引っ張られるでしょう。
信頼できるアドバイザーに担当してもらいたい場合は?
担当者の変更が可能です。担当者の上司や別のアドバイザー、またはお問い合わせに担当者変更の旨を伝えましょう。少々気まずいかもしれませんが、転職という大きな決断を成功におさめるためにも遠慮は不要です。
2.担当者に洗脳されることも
転職エージェントは求職者が入社して初めて利益と実績が生まれるので、担当者の中には何としてでも転職させようと、営業スタンスで言葉巧みに言いくるめようとしてくる人もいます。場合によってはその勢いにのまれて洗脳され、正しい判断が下せなくなることもあります。
担当者から洗脳を受けそうになったら?
今その場で決断しなければ逃げるようなチャンスはほとんどありません。最低でも1日は考える猶予があるので、一旦家に持ち帰ってひとりで考えてから決断しましょう。その場で必要以上に決断を迫ってくるエージェントは逆に疑ってください。
3.「保有求人=紹介される求人」ではない
多くの人が誤解していますが、「保有求人=紹介される求人」ではありません。大手の転職エージェントは10万件以上の求人を保有していますが、そのすべては紹介されません。紹介されるのは、カウンセリングによって適性があると判断された求人、またはトレンドの求人のみです。
紹介される求人が少ない場合は?
保有している求人はエージェントによって異なります。そのため、より多くの求人紹介を受けられるように複数登録をしておきましょう。管理がしやすいように、3社程度がおすすめです。
体験談
大手の転職エージェントと中小規模のエージェントを利用していましたが、紹介される企業は違っても数はそんなに変わりませんでした。大手の転職エージェントの方がたしかに紹介数は多かったですが、2~3社多いくらいでした。私の希望職種とポジションの関係もあると思いますが、規模の大きさよりも自分に合っているエージェントなのかどうかが大事になると思いました。(31歳/男性/IT)
4.サポートが事務的な場合も
担当者のやる気や多忙さによっては、親身なサポートではなく事務的な場合があります。マニュアルに則った対応や機械的な求人紹介など、転職エージェントサービスを利用している意味がありません。
事務的な対応をされた場合はどうする?
さきほど同様、担当者の変更をお願いしましょう。しかし、転職エージェント自体がそのやり方を問題視していないこともあるので、少しでも違和感がある場合はすぐさま別社を利用してください。
【最重要】転職エージェントとの面談
転職エージェントの利用において、最重要となるのが「面談(キャリアカウンセリング)」です。この面談で今後の人生(キャリア)が決まるので、適当に臨むことだけは絶対にNGです。転職エージェントとの面談で失敗することのないように、ひとつずつ詳細を確認していきましょう。
面談内容
キャリアカウンセリングの内容・流れ
1.挨拶・自己紹介
2.転職目的・活動状況の確認
3.職務経歴やスキルのヒアリング
4.希望する業界・職種・仕事内容などのヒアリング
5.求人紹介
6.履歴書・職務経歴書の添削
7.転職スケジュールの確立
8.個別質問タイム・その他お悩み相談
転職エージェントとの面談はこの順番で進んでいきます。全体感を把握しておくと、次に何をすべきか、何を聞かれるかが分かるので安心感が違います。
場所
面談場所は転職エージェント本社のカウンセリングスペースか、カフェ・喫茶店がほとんどです。本社の場合は個室が完備されていることが多いので、周囲を気にする必要はありません。
服装
面談時の服装は基本的に自由であり、「楽な格好でお越しください」と連絡がくることがほとんどです。しかし、Tシャツに短パンなどのあまりにラフすぎる服装は好まれませんので、「スーツ」または「オフィスカジュアル」を意識すれば間違いありません。
面談を充実させるポイント
転職エージェントとの面談は、長くても60~90分程度です。その限られた時間を最大限に活かすために、以下の4つのポイントを確実におさえてから臨みましょう。
面談を充実させる重要ポイント4つ
1.「何が分からないか」は前もって把握しておく
2.希望条件は"詳細"に伝える
3.想定している大体の転職スケジュールを共有する
4.経歴やスキルなどで嘘は絶対につかない
この4つをおさえておくだけで、約60分の面談が"10倍濃密"になります。
体験談
履歴書と職務経歴書の添削で結構時間を使うことは知っておいた方がいいと思います。私の場合は、30分くらいで面談が終わり、残り30分は職務経歴書の添削でした。正直、担当者ともっと希望を擦り合わせる話し合いがしたかったですが、時間が限られていたので仕方なかったです。そのため、他の転職エージェントを利用したときは時間を有効的に使いたかったので、面談が始まる前に面談で何をしたいか、何を聞いてもらいたいかをまとめてメールで送り、担当者の方に事前にできるものは回答を用意してもらうようにしていました。(34歳/女性/IT)
電話面談を充実させるために
近くに転職エージェント本社や支店がなく、距離や時間的に面談に行けない場合は、対面式ではなく「電話面談」が行われます。電話面談は難しいので、事前の準備が充実しているかどうかで面談の質が大きく変わります。
電話面談を充実させる重要ポイント4つ
1.事前にこれまでの経歴とスキルを棚卸
2.転職に求める詳細な条件を洗い出しておく
3.質問は必ずリスト化
4.電話を最低30分以上できる場所を確保
また、対面の面談時間をより有意義にするために、事前ヒアリングという形で電話面談が行われるケースもあるので、転職エージェントを利用者は全員上記のポイントはおさえておいてください。
失敗しない転職エージェントの選び方
転職エージェントの使い方が分かったところで、次は選び方のコツを身に付けていきましょう。自分に合った正しい転職エージェントを選択できなければ、そもそも使いこなすことすら不可能です。
1.「総合型」と「特化型」を自分に合わせて選択
まず、転職エージェントに2種類あることを知っておきましょう。
■総合型・・・幅広い業界や職種を扱っており、全転職者に対応
■特化型・・・特定の業界や職種、年齢などに専門特化
自分のやりたい仕事がはっきりしている人や、年齢に合ったサポートを受けたい人は特化型がおすすめです。しかし、総合型と比べると求人数で劣るので、選択肢を広げるために総合型と特化型それぞれ1~2社程度登録しておくことが基本です。
体験談
やりたい仕事や職種が決まっている人は、特化型の転職エージェントを利用する方が絶対にいいです。私はWebデザインの仕事しか志望していなかったので、IT・Web業界に特化した転職エージェントをメインで利用していましたが、総合型で大手の転職エージェントよりも紹介量と求人の質はよかったように思います。特化型の転職エージェントは中小規模ばかりなので名前を知らないから不安という人がいるかもしれないですが、それは自分の中で知らないだけであって、業界の中では意外と有名だったりするので、気にする必要はないですよ。ブランドだけで判断して損をするのはもったいないと思います。(31歳/男性/IT)
2.「公開+非公開求人」の量に注目
いくらコンサルタントのレベルが高くてキャリアカウンセリングが充実していても、紹介できる求人がなければ意味がありません。そのため、まずは「公開+非公開求人数」に注目しましょう。公開求人が少なくても数万件の非公開求人を保有している場合もあるので、注意して事前に調べてください。
3.実登録者の年代層を必ずチェック
特に総合型の転職エージェントを選ぶ際のポイントですが、実登録者の年代層を必ずチェックしておきましょう。総合型とはいえ、20代が多い転職エージェントがあれば30代に偏っているところもあり、20代が多い転職エージェントには若年者を対象とした求人が集まっています。
そのため、総合型ならどこでもいいと適当に登録してしまうと、自分の年齢に合った求人が中々見つからないという事態が起きてしまいます。
転職エージェントは複数登録が基本
転職エージェントの公式サイトにはいいことしか書いていないですし、口コミサイトを覗いても賛否両論で結局どこがベストなのか判断しづらいと思います。そんな時の唯一の解決策が「複数登録」です。登録は無料なので、3社程度の転職エージェントに同時登録し、実際にサポートを受けてどこがいいか決めましょう。百聞は一見にしかず、実際に使ってみることでミスマッチは極限に減ります。
掛け持ちしていることは担当者に伝えた方がよい
複数登録をする際は、各転職エージェントの担当者に掛け持ちしていることを伝えましょう。同じ求人紹介を防いだり、面接日程をかぶらないようにしたりするためです。
転職エージェント側も複数登録を推奨していますので、掛け持ちしていることが不利に働くことはありません。
体験談
他の転職エージェントを使っていることや他社の選考状況を伝えると、「そしたらこことこの日に面接を入れますね~」と特に嫌な顔せずに柔軟に対応してくれたので、伝えておいてよかったと思いました。そして、他社の選考状況を考慮して内定返事の期限を延ばしてくれたりもしてくれました。(26歳/男性/保険)
転職エージェントに「登録だけ・相談だけ」は問題ないのか
「今すぐの転職は考えていないから登録だけしたい」「転職するかどうか相談してから決めたい」という人も多いでしょう。その際に、登録だけまたは相談だけは大丈夫なのか少し不安に感じるかもしれませんが、まったく問題ありません。いたずら目的でなければ迷惑をかけることはないので、遠慮なく様々な転職エージェントを使い試してみましょう。
実際に転職する気になった際に再度コンタクトを取れば、転職サポートを開始してくれます。
「転職はしない」という姿勢をみせるのはNG
登録だけ・相談だけで転職エージェントを利用する場合は、「転職はしない」という姿勢を絶対にみせてはいけません。「転職しない=利益にならない」と判断されるので、サポートの対象外リストに入れられてしまいます。
そのため、「いい求人ときっかけがあればいつでも」というスタンスを保っておきましょう。
転職エージェントへの再登録は可能?
前回お世話になった転職エージェントをもう一度使うことは当然ですが可能です。転職エージェント側からすると、再び頼られた、利益に繋がるなどメリットづくしなので、むしろ再登録は歓迎されています。
再登録の方法は変わらず、WEB登録または電話で問い合わせましょう。もし、前回の担当者の名刺があればそこからコンタクトをとって再登録&指名が可能です。
前回の対応によっては拒否されることも
再登録は歓迎されますが、場合によっては拒否されることがあります。それは、前回に入社承諾までしていた会社を直前で辞退をしたり、社会人マナーから逸脱した振る舞いを担当者にしていたりした場合です。「この人を企業に紹介するのはリスクがある」と思われないように、マナーある行動を心がけてください。
体験談
私は過去にやってしまった失敗が原因で再サポートを断れたことがあります。それは、ある会社から内定を獲得したのですが、他社のエージェントでどうしても行きたい企業の求人が見つかったので、その結果が出るまで返事を返さずにいました。しかし、選考で落ちてしまったので内定を獲得していたエージェントに入社する旨を伝えようと連絡したのですが、「2週間以上連絡が取れませんでしたので、企業から内定取り消しの決定が先日下りてきました。」と言われ、さらに今回の一件であなたのような人材を企業に紹介することはできないとまで言われてしまい、サポートしてもらえなくなりました。自分の身勝手な判断と行動で転職を伸ばしてしまい、結果的に自分自身を苦しめてしまいました。他社の選考も受けていることを伝えていれば対応が変わったのかもしれないとかなり後悔しましたね。(26歳/男性/サービス)
おすすめの転職エージェント13社を徹底比較
ここからは、実利用者から評判の高い転職エージェント14社の特徴をご紹介します。その後、年齢別や業界・職種に特化した転職エージェントも紹介していきますので、気になったら詳細を確認し、3社程度登録してみましょう。
1.リクルートエージェント
日本最大級の転職エージェントである「リクルートエージェント」。転職業界でNo.1の求人数と支援実績を誇り、経験豊富なアドバイザーが数多く在籍しています。大手に似合わず、「転職するかどうか迷っている」という方でも丁寧にキャリア相談にのってくれますので、まずは登録すべき転職エージェントの筆頭です。
2.doda
業界規模2位を誇る「doda」は、優良企業や高年収などプレミアムな非公開求人が全体の80%を占めており、そのどれもが質が高いです。また、求職者ひとりに対して2名の専門アドバイザーがついてくれるので、余すことなく転職をサポートしてくれます。
3.マイナビエージェント
「マイナビエージェント」は総合型ですが20~30代前半に特に強く、若年者の採用に積極的な企業の求人が多く集まっています。そして、志望動機作成や面接対策に力を入れており、採用企業の視点に立った的確なアドバイスを提供してくれます。
4.ランスタッド
人材紹介で世界第2位の規模がある「ランスタッド」は、海外拠点からの情報網を活かして、外資系にも強みがあります。また、コンサルタントのレベルがどの転職エージェントよりも圧倒的に高く、ランキングでも1位を獲得するほどです。
5.ワークポート
「ワークポート」は総合型ですが、もともとはIT・Web業界に特化していたこともあり、エンジニアやデザイナーなどの求人にも強いです。転職決定人数でも1位を獲得しているので、実績は文句なしでしょう。これからにさらに期待が高まる、最もポテンシャル溢れる転職エージェントです。
6.エンエージェント
CMなどでもよく見かける「エンエージェント」。業界・職種に熟知した多彩なアドバイザーが在籍していますが、その中でも大手企業への転職や選考対策に強いアドバイザーが比較的多いです。初めての転職者も積極的に受け入れているので、気軽な相談が可能です。
7.Spring転職エージェント
「Spring転職エージェント」は、世界1位の人材紹介会社「アデコ」が運営しているため、グローバルネットワークを活かした豊富な求人の種類が強みです。「360度式」の徹底サポートで企業と求職者の両方をしっかりと見ているので、ミスマッチが少ないです。
8.ハタラクティブ
20代(第二新卒・既卒)の転職支援に特化した「ハタラクティブ」は、これまでに6万名以上をサポートしており、転職内定率が80%を超えています。転職とキャリアに多くの悩みを抱えている20代を丁寧に支援している証です。
9.LIBZ
「LIBZ」は、転職エージェントの中でも珍しい女性に特化した転職支援サービスです。「キャリアを伸ばしつつ家庭も支えたい」など、女性ならではの希望と悩みに親身に寄り添い、求職者へのベストアンサーを真剣に考えてくれます。
10.ウズキャリ既卒/第二新卒
「ウズキャリ既卒」と「ウズキャリ第二新卒」は、その名の通り20代の既卒と第二新卒に特化した転職エージェントです。最大の特徴は、他社よりも「10倍」時間をかけて転職をサポートしてくれる点です。その親身なサポートによって、内定率は86%で定着率は93%を誇ります。今後さらに大きな成長が期待される転職エージェントだといえるでしょう。
11.レバテックキャリア
「レバテックキャリア」はIT・Web業界のエンジニア・クリエイターに特化しています。年3,000回にわたって企業訪問をしており、レバテック独自のシークレットな資料があるので、何をアピールすれば企業に刺さるのか簡単に把握できます。また、技術の話が分かるカウンセラーが対応してくれるのでスムーズな転職が可能です。
12.JAIC(ジェイック)
「JAIC(ジェイック)」は、既卒・フリーターなどの職歴がない人を対象に正社員就職サポートを提供しています。職種はほとんど営業職に限られますが、優良企業が多いので安心でしょう。
13.type(タイプ)転職エージェント
「type(タイプ)転職エージェント」は、求職者がそれぞれのフェーズで抱えている悩み一つひとつに対して丁寧な解決法を提案しているので、高い満足度を獲得しています。関東圏の営業や事務、エンジニアの求人であれば、数と質の両方を持ち合わせています。
20代(第二新卒・既卒)におすすめの転職エージェント
第二新卒や既卒を含む、20代の転職を支援している転職エージェントは非常に多いです。そこで、まず外せないのが、「ハタラクティブ」と「ウズキャリ既卒」/「ウズキャリ第二新卒」の2つです。両社とも20代からの評判が高く、サポートの手厚さは随一です。
他にも、大手ブランドが運営する「マイナビジョブ20's」や「就職Shop」もおすすめです。
20代に強い総合型の転職エージェントも使いたいという方は「マイナビエージェント」と「doda」に絞りましょう。有名どころは他にもありますが、この2つには20代向けの求人が特に多く集まっています。
フリーター・ニートにおすすめ
20代でまだ職務経験のない、フリーターやニートの方でも転職エージェントは利用できます。しかし、どこでもサポートしてもらえるわけではありません。「ハタラクティブ」か「JAIC」であれば、問題なく求人の紹介とサポートが受けられるので安心してください。
30代におすすめの転職エージェント
30代前半の方には、安定したサポートが受けられる大手かつ総合型がおすすめです。第一候補は業界No.1の実績を誇る「リクルートエージェント」です。比較対象として、評判の高い「doda」と「ランスタッド」にも登録しておきましょう。
多少営業感が強くてもとにかく転職を成功させたい人は、決定数1位の「ワークポート」という選択肢もあります。
30代後半におすすめ
ある程度キャリアが重ねられた30代後半が、転職エージェント選びで一番難しいタイミングです。
もう少しキャリアと経験を重ねたいという人は「リクルートエージェント」か「ランスタッド」に絞りましょう。幅広い選択肢の中から、あなたのキャリアが活きる企業を紹介してくれます。
40代におすすめの転職エージェント
40代にもなると、ある程度登録できる転職エージェントが限られてきます。厳密にいうと、登録はできるが満足いく求人紹介は受けられないでしょう。そこでおすすめできるのは、「doda」です。実際に40代の登録者や転職成功実績が豊富にあるので、しっかりキャリアと希望条件に見合った求人を紹介してくれます。
ハイクラス層におすすめ
高年収の管理職やスペシャリストポジションに転職したい場合は、リクルートの「キャリアカーバー」や、会費はかかりますが「ビズリーチ」を検討してください。
女性におすすめの転職エージェント
女性は、男性よりキャリアの選択が難しいと思います。キャリアを優先すべきか家庭をとるべきかなど、悩みの種は尽きないでしょう。そんな時は、女性のための転職エージェントに相談してください。
実際に転職した女性から評判がいいのは「LIBZ」で、女性視点にたった丁寧なアドバイスと提案は随一です。その他には、未経験チャレンジに強い「ランウェイ」もおすすめです。
各業界・職種に特化したおすすめの転職エージェント
ここからは、各業界・職種に特化したおすすめの転職エージェントをご紹介します。何をやりたいのかがはっきりしている人は詳細をのぞいてみてください。
IT・Web業界
最先端の技術を駆使しながらトレンドを追い続けるIT・Web業界ですが、現在は技術の進歩に人手が追い付いていません。そのため、IT人材の採用が活発化しています。
IT・Web業界を目指す人は、「レバテックキャリア」か「Geekly(ギークリー)」に登録しておけばまず間違いはありません。紹介求人の質や独占求人など、魅力的な企業の数々が集まっています。
未経験からIT・Web業界を目指したい方は、「ワークポート」がおすすめです。育成を前提とした企業を紹介してくれるので、未経験でも安心です。
アパレル・ファッション
華やかなアパレル・ファッション業界に転職したい人には、「FASSIONE(ファッショーネ)」か「CREDENCE(クリーデンス)」がぴったりです。数多くのアパレル企業から求人が集まっているので、あなたの好きなブランドが見つかるだけでなく、誰もが憧れるような超有名ブランドも発見できるでしょう。
保育士
保育士を早急に必要としている保育園・幼稚園は後を絶ちません。保育士への転職に関わる情報のほとんどは「保育ひろば」や「保育士バンク」に集まっているので、登録して求人を探してもらいましょう。地区や規模など、細かい条件まで受け入れて探してくれるので、妥協して就業場所を決断する心配は不要です。
薬剤師
特殊な技術を用いる医療業界での仕事選びこそ、安心できる転職エージェントに相談したいですよね。自分だけの求人をオーダーメイドしてくれる「ファーマキャリア」には、他社で実績豊富だった凄腕コンサルタントが集まっているので的確なアドバイスをもらえます。
また、転職相談満足度が高い「ファルマスタッフ」に相談して、転職アドバイスをもらうのもありでしょう。
各転職エージェントのサポート期間一覧
転職エージェントによって登録後のサポート期間は変わりますが、基本的には実質無期限としているところが多いです。しかし、担当者からの連絡を無視したり、横暴な態度によって信頼関係が築けないと判断されたりすると、事前通告なしにサポートは打ち切られますので注意しましょう。
~【おまけ】転職エージェントの裏事情~
元人材紹介会社のアドバイザーに聞いた、転職エージェントの「裏事情」をご紹介します。実は、転職エージェントはこんなことを思いながら動いているようです。
1.入社後でもフォローしてくれるのはなぜ?
多くの転職エージェントが入社後のアフターフォローを充実させているのはなぜか、考えたことはありますか?おそらく、求職者からするとただありがたいだけで気にしないと思います。
転職エージェントは求職者が紹介企業に入社することで報酬を受け取れますが、実は、入社後の試用期間中にあなたが自己都合などで退職した場合、転職エージェントは受け取った報酬を企業に「返金」しなければなりません。
せっかく受け取った利益をそのまま返すだけでなく、良い人材を紹介できない転職エージェントだと信頼も失いかねません。利益と信頼を守るために、入社後も転職エージェントは必死なのです。
2.内定率が上がる選考対策!でも実は...
どこの転職エージェントもサポート内容に選考対策を含めていますが、実は、実施されないケースも多いです。理由は単純で、めんどくさいからです。面接の受け答えからフィードバックまで丁寧に行うと、1時間程度は必要になります。その1時間を営業や別の求職者との面談に充てて売上を伸ばしたいというのが本音なのです。そのため、面接対策は自分からお願いしなければなりません。
3.面談すらしてくれない転職エージェントがある?
転職エージェントが利益を得るための条件は、求職者の内定獲得と入社です。利益増加のために内定までのスピードを重視する転職エージェントが中小規模を中心に近年増えてきており、面談すら省略する場合があります。本記事で紹介した転職エージェントはしっかりと面談をしてくれるので安心ですが、その他の利用を考えている人は注意しましょう。
まとめ
転職エージェントを利用するにあたって知っておくべき情報を余すことなくご紹介しました。本記事に書かれていることを頭に入れて転職エージェントを利用すれば、きっとすてきな転職が実現できるでしょう。
今は、転職にエージェントをつける時代です。転職エージェント経由でしか人材を受け付けないという企業が急激に増えてきているので、利用を前向きに考えてください!