転職エージェント内での社内選考の実態を元エージェントが隠さず解説

    目次

    1. 転職エージェントが社内選考を行っているのは事実
    2. なぜ転職エージェントは社内選考を行うのか
    3. 社内選考で落とされやすい転職者の特徴3つ
    4. 社内選考で落とされないためには?対策3つ
    5. ハイスペックだから絶対に社内選考に落ちないとは言い切れない
    6. 選ばれている転職エージェント
    7. 【まとめ】転職エージェントの社内選考について

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    選考のイメージ

    転職エージェントに求人の応募をお願いしたら、当然転職エージェントは企業にレジュメ(履歴書・職務経歴書)を送っていると思いますよね。
    しかし、実は求職者に黙って転職エージェント内で社内選考を行い、そこで不合格になった人のレジュメは送らないこともあります。社内選考を行わずに、求職者が応募したい企業すべてにレジュメを送っている転職エージェントはほぼ100%ありません。

    企業に応募したふりをして不合格を言い渡す

    転職エージェントが「企業にレジュメを送ります」と話した数日後に、「他社で決まったようです」「応募要件に経験年数が足りなかったとのことです」と、いかにも企業に応募したふりをすることがあります。このような手法を使う時は下記のケースに該当する求職者が多いです。

    企業に応募したフリをして社内選考で落とされるケース

    • どこの企業にも紹介できない「ブラック」な求職者だった場合
    • いい人材だが今紹介できる求人がないため「つなぎ」でダミー求人を紹介した場合
    • 転職エージェントがこの求人に応募するのは難しいと説得したが、求職者が「どうしても応募したい」と熱望した時

    「応募者多数のため社内選考後企業へ提出する」と説明がある場合も

    事前に社内選考があると説明するケースもあります。それは、人気企業や人気業界・職種の場合です。このケースでは応募要件に満たす人材に声をかけて応募を受け付け、その中から「この人なら自社の代表としてふさわしい」、あるいは「この中から1人は採用されるだろう」という人で4~5人に絞ります。

    なぜ候補者を4~5人に絞るのか、その真相については次で解説します。

    なぜ転職エージェントは社内選考を行うのか

    社内選考を行うことには3つの目的があります。まずはその目的を理解しましょう。

    社内選考を行う3つの目的

    • 企業にいい人材のいる転職エージェントという認識を持ってもらうため
    • 採用代行という職務を果たすため
    • 採用される人材を選ぶため

    以上が各転職エージェントの主な目的となります。この3つについて、以下で詳しくご紹介します。

    1.企業にいい人材のいる転職エージェントという認識を持ってもらうため

    応募してきた求職者を全員紹介すると、中には応募要件に満たない人や応募要件を満たしていてもコミュニケーション能力や社風が合わない人も混ざってしまいます。これでは企業に「転職エージェントを使っている意味がない」「いい人材がいない転職エージェントだ」と思われてしまい、信頼関係を構築できません。

    そこで「他社よりもいい人材が集まる転職エージェント」という認識を持ってもらうために、社内選考で採用要件に合致するスペックの高い人材を選りすぐって紹介するのです。

    2.採用代行という職務を果たすため

    転職エージェントには「採用代行」という側面があります。採用業務は人事部の中でも人員を削減されやすい業務のため、そこを転職エージェントが人材の募集と候補者のスクリーニング業務を代行するのです。

    一見すると企業に便利に使われているように思えますが、転職エージェントはこれを仕事として売上を得ています
    ※候補者のスクリーニングとはWEBエントリー・書類選考を指す

    3.採用される人材を選ぶため

    転職エージェントは、紹介した人が企業に採用されることで利益をあげています。そのため、企業へ紹介する人は「採用される可能性がある人」でなくては意味がありません。その人が誰かを見極めるために応募者の中からより採用見込みのある人を社内選考で選び、たとえ応募者がひとりであっても採用の可能性を考えて検討することもあります。

    また、転職エージェント内でも求職者担当と企業担当(営業)で別々の人が担当している時には、求職者担当が企業へ推薦できる人を選び、その後に企業担当が書類選考をしてから企業へレジュメを送るという作業工程を踏んでいる転職エージェントもあります。

    社内選考で落とされやすい転職者の特徴3つ

    社内選考では、企業での採用選考同様に落とされやすい人がいます。社内選考では、経歴以上に登録面談での印象が重要になってきますので、どういう特徴のある人が社内選考で落とされやすいのか把握しておいてください。

    1.自己分析が甘い人

    自分の経験やスキル、強みと弱み、向き不向きを理解せずに「やってみたいこと」「憧れ」だけを重視して転職先の希望を選んだり、転職エージェントがアドバイスをしても無視をして自分の希望を押しつけたりする人は、求人要件と合わない求人を希望することが多いため社内選考で落とされやすいです。

    2.面談時の印象が悪い人

    面接ではなく「面談」だからと、清潔感のない服装で来社する、横柄な態度を取る、ビジネスマナーを無視した対応をするような人は、経験やスキルが応募要件に合っていても「人柄に問題があり推薦できない」という判断で社内選考で落とされる確率が高まります。

    3.レスポンスが悪い人

    人柄や経験、スキルに申し分がなくても、転職エージェントからの連絡に対してレスポンスが悪いと「面接日の調整ができないかも」「いい人だけど、なかなか連絡がつかない」という理由で落とされることがあります。

    パソコン

    次に、社内選考で落とされないためにとるべき対策をご紹介します。転職エージェントまで登録面談に行ったのに、社内選考落ちが続かないように登録前に知っておきましょう。

    1.自己分析をしっかり行う

    転職エージェントの中には、自己分析や適職診断をしてくれるところもありますが、基本的には事前に自己分析をしっかり行い、自分の経験とスキルの棚卸し、強みと弱みの把握、適性を知ったうえで希望の転職要件を決めるようにしてください。
    また、転職エージェントとの面談で指摘された内容を受け入れ難い場合は、その場で反論せずに「なぜ指摘されたのか」を後で考えてみましょう。

    2.登録面談を面接だと思って臨む

    必ずしもスーツで行く必要はありませんが、最低限オフィスカジュアルで来社するようにしましょう。メイクや髪型で清潔感をアピールして、いい第一印象を守ってください。
    転職エージェントと話す時には笑顔でハキハキと答えて「この人なら多少スキルが足りなくても人柄でカバーできそう」と思わせるくらいの対応を心がけてください。転職では経験と同じくらい人柄や性格も重視されることを知っておきましょう。

    3.メールや電話へのレスポンスは早めに

    現職中の人は難しいと思いますが、今はスマホでも簡単にメールの確認・返信ができます。会社によっては就業時間中に私物のスマホをいじることを禁止していますが、それでも昼休みに確認することは十分可能です。

    メールであれば、気づいたその場で返信することが望ましいですが、忙しい場合は「ご連絡ありがとうございます。本日中に内容を確認してお返事いたします。取り急ぎ」とだけ返事をしましょう。また、電話であれば担当者が不在でも「今日は連絡が取れないので明日こちらから折り返しご連絡します」と伝言をお願いしてください。

    いずれにせよ、気がついた時にすぐに一言返すだけでも印象は良くなるものなのです。

    女性

    自分の経歴ならどこでも受かると思っている人も中にはいるでしょう。なかなか経験できない業務を経験した人や難関資格(国家資格)を保有している人、業界でも難しい賞を受賞している人などがその傾向にありがちです。

    自分の経歴に誇りを持つのはもちろんいいことですが、「自分の経歴を見れば転職はとんとん拍子で進む」とうぬぼれていると痛い目にあうかもしれません。例えば、より条件に合致する候補者が他にいる場合も考えられます。

    転職者と求人の要件が一致することの方が重要

    同じ職種でハイスペックな経歴ならどこの企業でも採用してくれるわけではありません。同じ職種でも、求人要件から外れていると社内選考で落とされることは十分あります。
    もちろん「要件とは外れるけど採用担当に問い合わせてみようか」と聞いてくれるかもしれませんが、採用する企業側も事業計画や人員計画に基づいて求人要件を決めているので、簡単に要件を変えてくれるわけではありません。

    応募者の性格と社風が合うことを重視している企業も多い

    ハイスペックな経歴だと、その自信から「どこの企業でも順応できる」と思っている人がいますが、社風は企業の性格にあたる部分ですので、自分(応募者)が合わせることはできても相手(企業)が嫌だと拒否すれば、採用される可能性は低くなります。仮に、採用されても長く働き続けることは難しいでしょう。
    社風は求人票を読んだだけでは決して分かりません。転職エージェントからの説明をよく聞くのをおすすめします。

    男性

    転職エージェントでの活動成功率を上げるためには、自身の成功のための努力をする事が必要ですが、もう1つ忘れてはいけないのは「転職エージェント選び」です。

    国内には数多くの転職エージェントがあり、初めての人はどれを使ったら良いか分からなくて当然です。どれも基本的には無料で使えるうえ、各社のHPではメリットばかり訴求しているので比較もしにくいでしょう。

    先に結論から言うと「利用者が多い大手を選ぶのが正解」となります。転職エージェントは口コミ評価が大きく影響するうえ、大手であればあるほど優良企業が求人を依頼するケースが多く、案件数やサービスの充実具合ともに期待できると考えて良いでしょう。

    具体的に言うと「リクルートエージェント」「doda」などが転職エージェントの業界大手として知られていて、年収UP・キャリアUPを目指す多くの人が利用しています。無料で利用できるのが大きな特徴で、世の中に出回っていない良質な非公開求人情報も数多く取り扱っています。

    リクルートエージェント

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    • 3.9

    口コミ数:71

    リクルートエージェント
    地域 全国 対象年齢 10代〜50代
    タイプ エージェント 平均年収UP額 13.0万円
    対応職種
    • 営業
    • 販売・サービス
    • ITエンジニア
    • 企画・マーケ
    • WEB
    • 事務・管理
    • クリエイティブ
    • エンジニア
    • 経営・管理職
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    転職業界で求人数と実績で圧倒的なNo.1を誇るのが「リクルートエージェント」です。求人数は非公開とあわせて634,427件(※2023年3月30日時点)を誇る最大手なので、まず最初に登録すべき転職エージェントだといえるでしょう。転職に必要なサポートも充実しており、提出書類の添削&アドバイス、面接対策、企業から収集した生の情報をもとにした業界・企業情報の提供など、すべてを徹底的に支えてくれます。

    最大手になるので登録にハードルを感じる人がいるかと思いますが、相談だけでもOKとしているので、担当者と今後のキャリアプランを考えたうえで転職するかどうか決めることも可能です。

    doda(デューダ)

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    • 4.2

    口コミ数:57

    doda(デューダ)
    地域 全国 対象年齢 10代〜50代
    タイプ エージェント 平均年収UP額 22.0万円
    対応職種
    • 営業
    • 販売・サービス
    • ITエンジニア
    • 企画・マーケ
    • WEB
    • 事務・管理
    • クリエイティブ
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    求職者ひとりに対して2名の専門アドバイザーがついて一連の転職活動をサポートしてくれるので、初めての転職でも安心です。転職活動に不安がある人は、ぜひ相談してみましょう。

    社内選考と聞くと、応募者からするとあまりいい話ではないと思います。しかし、落ちる可能性が極めて高い企業への応募を防いでくれるという考え方を持てば、あながちありがたいともいえるのではないでしょうか。その分の時間を無駄にしなくて済みます。

    社内選考を通過するために最も重要なのは、経歴以上に登録面談で転職エージェントにいい印象を持ってもらうことです。面談だから、と気を抜かずに面接のつもりで臨みましょう。

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