転職エージェントは使わない方がいい？相談しないことによる5つのデメリットとは

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そもそも、転職活動において転職エージェントは本当に必要なのでしょうか。無料で使えるとはいえ、登録や面談の手間を考えると、必ずしも使う必要はないのでは？という方もいると思います。
もちろん、転職エージェントなしでも内定をもらうことはできるので、必ず必要かといわれると、そうではありません。転職エージェントを使わないことで得られるメリットも、少なからずあるのです。

自分のペースで自由に転職活動を進められる

転職エージェントを使うと、オフィスでの面談や担当者との連絡などで、時間をとられることがあります。休日や夜間に対応してくれるケースもありますが、在職中の場合は特にスケジュールの調整が必要になるため、自分だけの都合で動けません。
応募書類の提出や面接日時の調整は自分で行わなければなりませんが、すべて自分のペースで転職活動を進められるというメリットがあります。

エージェントの都合に振り回されることがない

残念ながら、中には求職者のことを考えない転職エージェントがいます。興味のない会社を猛プッシュしてきたり、エージェント側の売上のために内定を強要してきたりします。転職エージェントを使わずにひとりで転職活動を行えば、こうしたリスクに会うことすらありません。

転職エージェントを使わないで転職する方法は？

転職エージェントを頼る必要がないと思った方は、転職サイトを使って企業に応募するか、ハローワークに相談するといいです。「リクナビNEXT」や「マイナビ転職」であれば求人数は豊富なので、求人探しで困ることはあまりないでしょう。実際に、転職に成功した人の約8割がリクナビNEXTを使っているくらいです。
また、ハローワークは厚生労働省が運営していることもあり、求人数は国内でもトップクラス。特にローカル企業に強いため、今住んでいる地域で転職したい人にはおすすめです。

転職エージェントを使わないメリットに少し触れましたが、それでも転職エージェントは使ったほうがいいといえます。転職エージェントは転職サポートのプロフェッショナルなので、求人企業の情報提供や選考対策など、あらゆる面でサポートしてくれる心強い存在です。「活かせるスキルは何なのか」「どんな企業に転職できるのか」「この業界に転職するにはどんなアピールが効果的か」など、専門家の立場から転職に関するアドバイスをしてくれるため、使わない手はないでしょう。転職は一生に関わる大きな決断になるので、転職エージェントを使って失敗するリスクを少しでも減らすべきです。
以下で、転職エージェントを使わないことで被るデメリットをご紹介します。

1.行きたい企業に応募できない

最も大きなデメリットが、転職エージェントを使わないと行きたい企業に応募すらできない場合があることです。最近では、転職エージェント経由でしか応募を受け付けていない企業が増加しています。転職エージェントを使うと、採用要件にマッチする人材を採用できるという大きなメリットが企業側にあるためです。
転職エージェントに登録するだけで、応募できる求人の幅が数千～数万以上広がるため、使わないのは非常に損だといえるでしょう。特に、「リクルートエージェント」には634,427件（※2023年3月30日時点）の求人があるため、情報収集だけでも使ってみるといいですよ。

2.詳しい職場情報を知れない

転職エージェントを使うと、配属予定の部署の雰囲気や在籍しているメンバーの特徴、将来のキャリアパスといった、求人票には書かれていないリアルな職場情報を知ることができます。企業の人事とつながりを持っていたり、求人を掲載する前に直接取材をしたりしている、転職エージェントだからこそ持っている貴重な情報です。「入社したらイメージと全然違った」というミスマッチをおさえられるでしょう。
しかし、転職エージェントを使っていない場合、こうした「本当に知りたいこと」を知るのは不可能に近いです。

3.面接対策や書類添削などをサポートしてもらえない

履歴書・職務経歴書や面接での受け答えなどは、ひとりだと「これで大丈夫」という自己評価で安心してしまいがちです。しかし、転職面接で重要なのは、採用担当者にどう映ってどれだけ評価されるかです。そのため、第三者の視点から客観的に判断してもらい、ブラッシュアップできれば内定率がさらに上がります。これまでに何人もの転職を成功させてきた実績と採用ノウハウがあるため、転職エージェントからのアドバイスは非常に役立つでしょう。
転職エージェントを使わないと、こうしたサポートを受けることはできません。友人や先輩に見てもらえばいいやと思うかもしれませんが、所詮は素人です。どうせ見てもらうのであれば転職のプロの方がメリットは大きいでしょう。

4.煩雑な手続きを全て自分でしなければならない

転職活動には、煩雑でめんどくさいと思ってしまいがちな細かな手続きが意外と多くあります。転職エージェントを使わない場合、応募手続きから面接日時の決定、条件交渉、入社日の調整など、企業とのやりとりをすべて自分で行わなければなりません。特に、給与面の条件交渉や入社日の交渉は直接しづらいでしょう。
転職エージェントを使えば、書類の提出や面接日の調整、年収交渉などすべてを代行してくれます。プロが企業との間に入っていろいろ調整してくれるため、転職活動を進めやすくなるでしょう。

5.転職後にトラブルが起きても対処しにくい

入社後、待遇が提示されていた条件と異なっていたり、違う部署に配属されたりといったトラブルがあった場合、基本的には自己責任で誰も助けてくれません。実は、転職こういったケースの問題は意外と起こりがちです。
しかし、転職エージェントを使っていれば入社後のアフターフォローがあるので、何かトラブルが発生しても仲介して問題を解決してくれることもあります。

実際、転職エージェントを使って転職している人は増加しています。背景として、転職エージェントそのものが増えていることもありますが、エージェントを使って転職に成功した人の口コミずてで、エージェントの利用そのものが「当たり前」になってきているのです。

有料職業紹介で就職した人は増加している

それでは、どれだけの人が転職エージェントを使っているのか見てみましょう。平成28年度の厚生労働省の「職業紹介事業報告書」によると、有料職業紹介サービス（転職エージェント）を使って就職した人は595,962人で、前年度に比べて6.9％（約2万人）増加しています。
実際に約600,000人もの人が転職エージェントを使って転職しているため、登録して相談してみるだけでも価値はあるでしょう。

また、例として業界最大手の「リクルートエージェント」の転職支援実績をみてみると、2017年度で累計約41万人と、非常に多くの人が転職を成功させているようです。

▼参考資料

転職エージェントを使わないデメリットを見てきましたが、実際どのような人が使ったほうがいいのでしょうか。転職エージェントに登録したからといって、必ず転職しなければならないわけではないため、基本的には誰でも気軽に相談してほしいです。そんな中でも、特に転職エージェントをおすすめしたいのは以下のような人です。

1.初めて転職する人

初めて転職をする、あるいは2回目という転職初心者の方はぜひ相談しましょう。転職経験がないと、そもそも何をすればいいのか分からないですし、自分の魅力をアピールしきれないこともあるでしょう。
新卒時の就職活動と転職活動はまったくの別物です。就職活動と同じように考えていると転職で失敗してしまうため、転職のプロにしっかり成功するためのノウハウを教えてもらいましょう。

2.仕事が忙しくて転職活動の時間の確保が難しい人

仕事をしながら転職活動をするという人が多いと思いますが、実際は両立が難しくて思ったように進められないことがほとんどです。
そのため、「今の仕事が忙しい」という人ほど転職エージェントがおすすめ。転職エージェントを使うことで、面倒な手続きを省けるだけでなく、求人も代わりに探してくれますし、都合を調整しながら選考を受けることもできます。転職活動の面倒な部分を代行してくれる、そこに強みがあるのです。

3.選考対策に自信がない人

転職の経験があってもなくても、履歴書・職務経歴書や面接対策に自信がないという人は、転職エージェントを使った方がいいでしょう。応募企業ごとにしっかりと書類の添削や面接対策を行い、面接官に印象よく映る方法をアドバイスしてくれます。
転職エージェントは、過去の内定者から面接で聞かれた質問をヒアリングしたり、企業の人事から情報収集しているため、選考に役立つこと間違いなしです。

ここまでご紹介してきたように、転職エージェントを使わないだけで、転職で不利になってしまうことがあります。転職エージェントを使わない場合のデメリットは、大きなリスクにつながるものばかり。使わずに後悔するよりも、使って安心感を得るだけでも価値があるのではないでしょうか。
これまで転職エージェントを使ったことがない方は、「使った方がいいの？」と疑問に思うかもしれませんが、まずは転職エージェントに相談して損はありませんよ（利用はもちろん無料！）。