大学卒業後、大手物流会社にて輸出通関業、その後地元へ帰省し、新聞記者、リゾートホテル立ち上げを経て、当時地元での参入が加速していた人材派遣業に携わり、現在に至る。現在は人材紹介、人材派遣等の人財サービスと並行して、企業内外での教育/育成のコンサルティング(社内研修、キャリアコンサルティング等)、及び人事コンサルタントとして就業中
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ハローワークでの転職活動は失敗しやすい…!?
転職やニートからの就職で、初めてハローワークを使う人は多いでしょう。ハローワークは厚生労働省が運営していますので、知名度は非常に高いです。
しかし、国が運営しているハローワークを使えば、誰でも満足のいく転職が成功するわけではありません。上手くいかなかったという声も当然あります。
ハローワークでの転職活動は転職エージェントに比べると失敗しやすいと言われていますが、今回はその理由と原因について紹介します。
転職活動のサポートが甘い?
この体験談から分かるように、ハローワークは転職サポートが甘いようです。その理由として、ハローワークは利用者が多いため、相談員は事務的な作業になりがちという一面があります。また、履歴書の添削や面接対策は、定期開催の講座で全員に向けて行うことが多く、個別での実施はあまりないようです。
求人企業のことをよく知らない可能性が考えられる
取り扱っている求人が多いがゆえに、相談員も求人企業を把握していないことが多々あるようです。しかし、どんな事情があれ、素性の知れない企業を勧められても求職者としては受け入れ難いところではあるでしょう。
募集を終了している求人を公開している可能性がある
ハローワークに掲載されている求人には「紹介期限日」が設けられています。この期限内はハローワークで紹介しますよという意味なので、企業側が募集を止めたり、誰かに内定が出たりしても、掲載され続ける場合があります。
そのため、ハローワークで調べた求人の紹介を受けようと相談したけど募集が終了していた、なんてこともあるようです。
納得のいく転職ができない可能性も
ハローワークは無料でいろんな企業が求人を掲載できるため、質がいいとはいえない求人が紛れている可能性も。
申出数は年々減少傾向にありますが、令和2年度は、求人票と実際の労働環境が異なるとのクレーム(賃金や就業時間など)を、4,000件近く受けています。
転職はできても、事前に聞いていた待遇内容とギャップがあれば、誰だって納得はできないでしょう。
▼参考資料
ハローワークのメリットとは?
ハローワークには、当然メリットがあります。なんといっても、知名度が高く、安心感があるイメージですので、平成28年度は実に500万人以上がハローワークを使ったようです。その内の、150万人以上が就職している実績もあります。
そして、ハローワークは全国各地に所在しているため、誰でも使いやすいとうメリットも。ハローワークは、その地域に密着した企業の求人を多く持っているため、地元で就職・転職したいという人にとっては非常に使いやすいでしょう。
各主要都市のハローワーク一覧
▼参考資料
ハローワークや転職エージェントの究極の仕事は求職者の想い描く理想の職と適職をいかに近づけるかです。それには求職者自身の情報が不可欠です。理想の職に就きたいのであれば、何か紹介してくれるのを待つのではなく、「自分はこの求人のどこに貢献できるのか」「自分の経験のどこを活かせるのか、どう活かしてほしいか」を自分からアピール出来るくらいの体制を持って、ぶつけてみてください。ハローワークもあくまで求人代理機能の一つです。何もなくても適職は紹介するかもしれませんが、理想には近づきません。
紹介型の転職活動なら転職エージェントの方がおすすめ
結論から言って、ハローワークの職業紹介よりも、大手の転職エージェントを活用した転職活動の方がおすすめです。
サービスの利用はもちろん無料ですし、大手の大企業の求人案件をゴロゴロ持っているのが転職エージェントの特徴です。
求職者の転職成功がビジネスモデルとして重要に
転職エージェントは「成功報酬型」のビジネスモデルです。初めに企業が転職エージェントに求人を出し、次に転職エージェントが依頼された求人に該当する希望者を集めて、社内選考を経て企業に紹介。紹介した人材が企業に採用されて入社した場合、転職エージェントは企業から成功報酬をもらえるのです。つまり、利用者の転職が成功しなければ売上が立たないので、内定をもらえるように本気でサポートしてくれるのです。
転職エージェント側の利益のために頑張っているという見方もできてしまいますが、結果として転職が成功すればお互い"win-win"な関係になれるでしょう。
転職活動をトータルでサポートしてくれる
お伝えしましたが、転職エージェントは利益のために転職者を企業に入社させなくてはなりません。そのため、履歴書・職務経歴書の添削や面接対策、日程調整など、転職活動のあらゆる面をトータルサポートしてくれます。また、面接などで言いづらい年収交渉なども代わりにしてくれます。
企業の人事とつながっていたり、過去の内定者からヒアリングして情報を蓄積しているため、的確で実践的なアドバイスをもらえるでしょう。内定率が上がる理由は、この選考対策にあります。
企業に取材をしているため求人内容が正確
転職エージェントの中には、取材をした企業の求人しか紹介しないところもあります。実際の仕事内容や社内の雰囲気など、企業の人事からしっかりヒアリングをしているため、求人内容と実際とのギャップは小さいといえるでしょう。
また、どんな人材が欲しいのか、どんな性格の持ち主だったら合うのかなども擦り合わせているため、ミスマッチな企業を紹介されることも少ないです。
転職エージェントにはデメリットがない?
一見すると、転職エージェントにはデメリットがないように思えますが、そうではありません。例えば、「売上のために転職を強要してくるエージェントがいる」「自分だけのペースで転職活動を進められない」「素人に担当されて意味がない」などのデメリットがあります。売上のために転職を強要されるだけでなく、とにかく内定が出るように非常に多くの企業に応募させられたりもするようです。
担当アドバイザーによって対応の仕方が異なるため、転職エージェント全体がそうだとはいえませんが、注意しましょう。もし、悪質な担当者にあたってしまった場合は、担当変更をリクエストするか、別の転職エージェントを使うといいです。
無料なのか有料なのかが一番分かりやすい違いですが、ハローワークも転職エージェントも目指すゴールは一緒なので、ビジネスモデルに大きな違いはありません。但し、ハローワークでは出せない(出すことが出来ない)本音の部分を汲み取れる転職エージェントの求人情報は情報源として嘘は少なく、より働き方がイメージできるものとなっています。条件とのマッチングの精度は上がりますので、エージェントも企業に対して勧めやすく、より積極的に関わってくれます。
転職成功率アップの秘訣は転職エージェントの使い分け
エージェントを使って、さらに転職成功率を上げる方法があります。それは、転職エージェントを「使い分ける」ということです。具体的にどういったことなのか見ていきましょう。
自分の志望業界に合った転職エージェントを選ぶ
転職エージェントを使ううえで大事なのは、自分に合っているかどうかです。20代などの若手社会人は、転職未経験者や第二新卒に強い転職エージェントを選択するといいでしょう。そういった転職エージェントには、未経験でも20代を欲している求人が多く集まっています。また、20代ならではの転職市場に詳しい人が在籍しているため、より専門的なノウハウ・アドバイスをもらえるでしょう。志望業界がすでに決まっている場合は、その業界に特化している転職エージェントを使うと、効率的に転職活動を進めることができます。
例えば、20代でIT業界を志望するのであれば、20代特化型とIT業界専門の転職エージェントを使えば、求人の幅を広げつつ専門性の高いアドバイスを多くもらえますよ。
2~3社に登録して絞るのがおすすめの選び方!
自分にあった転職エージェントがどこなのか分からない、という人は複数登録をしましょう。2~3社を実際に使ってみることで、自分が求めるサポートをしてくれるところがどこなのか分かります。
転職エージェントによって持っている求人は異なりますし、さまざまなバックグラウンドを持ったアドバイザーがいるため、複数社を使ってより多くの意見を求めるといいでしょう。
おすすめの転職エージェント3選
1.リクルートエージェント:業界No.1の実績と求人数
転職エージェントへの相談で欠かせないのが「リクルートエージェント」。転職エージェントとしては国内最大手で、求人数と転職成功実績でNo.1となってるため、あなたの希望を叶えられる最有力候補だといえるでしょう。幅広い業界と職種の求人を豊富に持っているため、他のどの転職エージェントよりも紹介を受けることができます。各業界に精通したトップレベルのアドバイザーばかりが在籍しており、あなたの強みや市場価値を分析した上で最適なキャリアプランを提案してくれますよ。
2.doda:あなただけの"はたらく"が見つかる
求人の質が圧倒的に高いと評判なのが「doda」。「条件は、今よりいい会社。以上。」という印象的なキャッチフレーズがある通り、20代でも年収500万円以上や残業時間が10時間未満、大手・優良企業の求人があるなど、好条件な求人に自信を持っています。一人ひとりの"はたらく"をしっかり考えて求人を紹介してくれるため、満足のいく転職ができるでしょう。
3.マイナビエージェント:20代から最も信頼を集めている
人材紹介大手のマイナビが運営する「マイナビエージェント」は、総合型の転職エージェントでありながら、「20代に信頼されている転職エージェントNo.1」となっています(2018年1月に実施された楽天リサーチより)。マイナビには、長年蓄えてきた就職・転職ノウハウがあるため、内定率が上がる履歴書・職務経歴書の作り方や面接対策などに定評があります。「転職に、親身なブレーンを」と言っている通り、丁寧で戦略的な転職サポートをしてくれるでしょう。
転職で失敗したくない人はハローワークより先に転職エージェントに相談しよう
ハローワークが悪いというわけではありませんが、転職活動をより手厚くサポートしてもらいたい人には転職エージェントがおすすめです。求人紹介や面接対策など、どうせ相談するなら、すべてに対応してくれる転職エージェントの方が便利です。反対に、できるだけ自分一人で転職活動を進めたい場合は、ハローワークの方がいいかもしれません。
しかし、ハローワークで失敗したという人の声も無視できないため、まずは転職エージェントを使ってみて、それでもだめだったらハローワークに相談してみてはどうでしょうか。
この記事で紹介したサービス
- 東証1部上場「リクルートエージェント」
- 全国36拠点の人材事業「doda」
- マイナビグループ「マイナビエージェント」
企業が求人活動するのにハローワークを使うメリットは何と言っても何件掲載しても無料であること、それと近年助成金の対象となる場合が多く、採用経費が圧縮できること。加えて全国統一書式の為、例えば紹介会社や求人サイト会社に自社の求人内容や会社概要を伝える場合のまとめ資料的な使い方もされています。ハローワークは無料で職種の制限はありませんので、とりあえず掲載してみるけど、そこからの採用を過度に期待しない、という「特徴」ではなく「傾向」が感じられます。