契約社員のメリットとデメリット【正社員との違いとは】

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この記事のアドバイザー
人材・育成コンサルタント
石川将平

大学卒業後、大手経営コンサルティング会社を中心にして、人事、営業、組織力をテーマにした経営コンサルティングに従事。採用に関する支援では、県庁、各自治体、民間企業において、多数の実績あり。さらに、個人向けの就職、転職支援も並行して行っている。個人別支援を経て、希望企業への内定取得実績多数あり。現在、国、各自治体、民間まで組織力強化に関するあらゆるテーマで研修を実施しており、その分かりやすさには定評がある。

目次

  1. 契約社員の働き方とは?
  2. 契約社員は不安定な雇用?
  3. 契約社員だから得られるメリット5つ
  4. 契約社員の働き方がもたらすデメリット4つ
  5. ライフプランを考えた上で契約社員の働き方がベストなのか判断する
  6. 安定職を目指すなら転職エージェントの活用がオススメ
  7. 【まとめ】契約社員→正社員を目指すならまず転職エージェントの無料カウンセリングから

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雇用形態が多様化している昨今の日本においては、正社員や契約社員、アルバイト・パート、派遣社員など、様々な働き方をしている人がいます。

その中でも今回は、契約社員にフォーカスして、正社員との違いを見ていきましょう。

正社員と違って契約期間の上限は3年間

契約社員は正社員と違って契約期間があります。正社員は雇用期間に定めがないので、終身雇用が前提となっています。一方、契約社員は雇用期間に定めがあり、労働基準法第十四条によるとその期間は最大3年間となっています。

契約社員は、更新月に使用者との間で更新の合意がなければ雇い止めとなり、退職を余儀なくされることを知っておきましょう。

▼参考

※厚生労働大臣が定める基準に該当する、専門的な知識や技術を持つスペシャリストと60歳以上の労働者の場合は、契約期間が最長5年間になる

通算5年を超えると無期労働契約に切り替わる

平成25年4月1日より労働契約法が改正され、契約期間が通算5年を超えると無期労働契約に切り替わるようになりました。契約更新を繰り返し、その期間が5年を迎えた時点で企業側は労働者を無期労働契約に切り替えなければなりません。

ここで注意したいのが、「無期労働契約=正社員ではない」ということです。これまで有期契約だったのが無期契約という形に変わるだけであって、正社員という雇用形態にならない点には注意しておきましょう。

男性

「契約社員は正社員と違っていつ解雇されるか分からないから不安」というイメージを持っている人は多いでしょう。しかし、労働契約法第十七条では以下のように定められています。

つまり、何か特別で大きな事情がなければ契約期間中に解雇を言い渡すことは原則できません。契約社員だからといって不利にならないように法律でしっかり規則が整備されているので安心です。

1.二重契約が可能

契約社員のメリットの1つ目は、二重契約が可能なことです。通常、正社員は1社としか雇用契約を締結することができませんが、契約社員は違います。契約社員は、労働日を被らないようにすれば複数の企業と雇用契約を結ぶことができるのです。

ただし、企業との雇用契約による場合もありますので、契約書をしっかり確認しましょう。

2.雇用者との話し合いで労働条件を決めることができる

契約社員の労働条件は、雇用者と交わす契約によって決まります。つまり、契約社員の労働条件は雇用者との話し合いで決めることができるのです。それは、労働時間や給与、勤務地、業務内容などです。交渉次第では定時上がりなど、残業に制限を付けることもできるでしょう。

3.フットワークが軽いことからいろんな職場に移れる

契約社員は契約期間が切れれば、別の職場に移ることができます。不満による一般的な退職とは違って、あくまでも契約期間が切れたことによる退職になり悪いイメージがつきにくいので、いろんな職場や仕事を経験しやすくなります。

4.ライフプランの実現がしやすい

契約社員のメリットの3つ目は、ライフプランの実現がしやすいことです。例えば、契約社員として2年間働いて、貯まったお金で留学や学校に通うなど、自分のやりたいことが実現しやすいです。また、スキルを身に付ける目的で3年間だけ働いて、それが活かせる別の企業に転職する、という働き方もできるでしょう。

途中でやりたいことが変わってしまっても、臨機応変にライフプランの実現に向けて動くことができるのです。

5.プライベートの時間が比較的確保しやすい

最後に紹介する契約社員のメリットは、プライベートの時間が比較的確保しやすいことです。2つ目のメリットで触れましたが、労働条件を企業と話し合って決めることができるので、労働時間に融通を利かせやすいです。

企業との合意の上での話になりますが、シフト制などで自分の働きたい時間を指定することもできるので、仕事とプライベートの両立がしやすいでしょう。

1.契約期間が切れると退職を余儀なくされる

契約社員の働き方がもたらすデメリットの1つ目は、契約期間が切れると退職を余儀なくされることです。契約社員は正社員と違って雇用に期間が設けられているので、その期間が満了になると退職を余儀なくなれます。

また、契約更新の月に企業と更新の合意がなければその時点で解雇されてしまうこともデメリットといえるでしょう。

2.昇進や昇格が見込めない

正社員などは、名目上はその企業で定年まで働くことが前提なので、昇進や昇格のチャンスが用意されています。しかし、契約社員は労働する期間が決まっているので、基本的に昇進や昇格を見込むことはできません。

例えば、契約社員を部長にしたが、1年で退職した。そんなことになってしまっては、部長ポジションの穴が空いてしまいますし、また選任しなければなりません。いつかは退職する人材を上のポジションにもっていくのは、企業側にとってリスクしかないのです。

3.ボーナスや退職金がないケースが多い

契約社員が被る最後のメリットは、ボーナスや退職金がないケースが多いことです。ボーナスに関しては、契約社員だろうと正社員だろうと、法的に支払う義務は実はありません。正社員としては雇えないから契約社員として雇っているわけですので、ボーナスまで支給する企業は珍しいでしょう。

また、退職金に関しても支払う義務はありません。退職金は「勤務期間○○年以上~」などと契約書に書いてあることが多いので、労働期間が比較的短い契約社員が支給されるケースは稀でしょう。

4.社会的信用が低いと判断されることも

契約社員は定められた契約期間で雇用が終わってしまうという特性上、継続して安定した収入が得られないとみられてしまう可能性が高いです。そのことから「社会的信用が低い」と判断されてしまい、住宅や車のローン審査などに通りにくくなってしまうケースがあります。

契約社員の社会的信用とは?

人材・育成コンサルタント石川将平
公務員や正社員ほどではないが派遣社員やアルバイトよりは高い
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契約社員は確かに正社員と比較すると、その信用度は落ちてしまいます。もっとも大きな違いは、有期契約と無期契約の違いです。有期は契約社員、無期は正社員です。金融機関の信用調査では、いくつかの見るポイントがありますが、安定して職についているかどうかという点は大きいです。そのため、有期雇用の契約社員は正社員に比べて信用度が落ちてしまいます。一方で、派遣社員とは違って、企業に直接雇用されるので、キャリアアップを望めたり、活躍次第では正社員登用される可能性も秘めていたりします。契約社員だからと言って、大きく悲観視するようなことは全くないと思いますよ。

契約社員のメリットとデメリットを正社員と比較しながら見てきましたが、最終的にどういった働き方を選択するのかはあなたの自由です。

自分のこれからのライフプランやキャリアプランを達成するには、どういった働き方であれば実現可能なのか、周囲の人に相談などをしてみるのもいいでしょう。自分が幸せを感じる生活が送れるのであれば、どの働き方が一番良いなどはないのです。

人材・育成コンサルタント石川将平
中長期的な視点でどんな雇用形態が理想かを考える
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これから職を変わろう、もしくは職に就こうとされている方、まずは中長期の働き方を考えてみましょう。正社員が良さそうに思えますが、働き方を考えると必ずしもそうは言えないのです。分かりやすい例で言うと、副業をしてみたいと考えます。その時に、正社員だと、規則違反に該当するが、契約社員は規則違反に該当しないということがよくあります。また契約社員は勤務形態をある程度調整できますので、時短勤務などをとると、家庭とのバランスを保ちやすくすることができます。結局は、この先の働き方によって、選択すべき雇用形態は異なってきます。自分では分からないという時は、雇用形態について転職エージェントにご相談してみましょう。

一般的な転職エージェントで受けられるサービス4つ

契約社員として働いていくのがいいのか、それとも正社員がいいのか、ライフプランを含めたキャリアの相談をしたい人は転職エージェントに相談してみてはいかがでしょうか。

契約社員としての働き方が自分に合っているかどうかなど客観的なアドバイスがもらえるので、今、そしてこれからのあなたにピッタリな働き方を見つけることができます。

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人材・育成コンサルタント石川将平
正社員が希望な旨を転職エージェントに伝えると良い
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正社員を希望されるときは、まずはその旨を転職エージェントに伝えましょう。次に、なぜ正社員がよいのか、その理由も合わせて転職エージェントに伝えていきます。企業側の立場で考えるなら、正社員には会社の考えに共感してもらい、組織貢献してほしいと思っています。その点について、求職者からも訴求することができれば、企業側にとってはうれしいことですよね。そのため、正社員になりたい理由として、自分中心の話ではなく、企業側の立場に立ち、組織貢献の仕方について具体的に訴求したいところです。それと並行して、自分の幸せについても、その企業で働く中で掴んでいきたいと訴求できれば、とても面接官の心に響くと思いますよ。

契約社員は、二重契約ができたりライフプランが実現しやすかったりなどのメリットがあります。反対に、デメリットには契約期間切れで退職を余儀なくされることが挙げられます。

正社員と比べると、悪いところもありますが良いところもあるので、自分のライフスタイルに合った方を選択するのが賢いといえるでしょう。

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