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既卒の面接で聞かれる質問は大体決まっている
既卒という部類は独特であるが故に、実は面接で聞かれる質問は大体決まっています。何故なら、既卒の方から応募があった時に各企業の面接官が気になる内容が同じだからです。既卒の場合、「怠けて既卒になったのではないのか」ということが面接官の根本にあるので、そこを確認したいがために質問内容が偏るのです。
回答次第で既卒という経歴が不利にならない
上記を言い換えると、それだけ重視している質問に適切に回答できれば好印象を得ることが可能です。面接官の心配は「怠けて既卒になったのではないのか」ということですので、そうではないと伝えられれば、既卒の経歴が不利になることはありません。
そこで、ここからは既卒の面接で頻出の質問とその回答例をご紹介しますので、しっかりと頭に入れておきましょう。
1.なぜ既卒になったのか?
まず、一番よく聞かれるのが「なぜ既卒になったのか」という質問です。なぜなら、面接官はこの質問の回答次第で、「怠けて既卒になったのか」「何か目的があって既卒になったのか」「考慮すべき特別な事情があって既卒になったのか」を判断することができるからです。
この質問に対する回答で重要なのがポジティブさであり、目的があって既卒になったことを伝えるようにしましょう。本当はネガティブな内容であっても、それをストレートに伝えてしまうと採用は遠のいてしまうので避けてください。
回答例文
テレビ関係の仕事につくためです。昨年もそのために就職活動をしていたのですが、すべての会社に落ちてしまいました。落ちた理由を分析した結果、ただでさえ採用枠が少ない中、具体的に入社後活かすことのできる即戦力さが足りていないため、採用に繋がらなかったと感じました。そこで、昨年は1年間マスコミ塾に通いながらラジオ局でアルバイトをし、今年もう一度だけチャレンジをすることにしました。
2.学校卒業後(空白期間)は何をしていたか?
次によく聞かれるのが「学校卒業後何をしていたのか?」です。最初の質問と似ていますが、面接官はこの回答によって「何の目標もなく過ごしていたのか」「何か目的をもって努力していたのか」を判断するので、活動内容を具体的に伝えましょう。
回答例文
学校を卒業してからは、1年間アメリカへ留学をしてITの勉強をしていました。一度就職活動をしてみた結果、ITの最先端であるアメリカで学んでから就職をしたほうが、やりたい仕事ができると思ったからです。
3.なぜ今このタイミングで就職しようと思ったのか?
その他によく聞かれるのが、「なぜ今このタイミングで就職しようと思ったのか」という質問です。特に、既卒としての期間が長いほどこの質問がよくされます。
これまで既卒として過ごしてきたが、なぜ今就職するにいたったのか、そのきっかけを具体的に伝えることがポイントです。既卒の間に活動していた話をベースに、「○○が達成できたから」など、小さくてもいいので目標達成経験や成功体験を述べられると好印象です。
回答例文
一度目の就職活動で不十分だった英語力を身につけることができたからです。もともと金融で法人営業をすることを目標としていましたが、就職活動をするうちに外資系の金融機関に勤めたいと思うようになりました。しかし、恥ずかしながら英語力がまったくなかったため、1年間スクールに通いながら英語と金融の勉強を両立して行ってきました。その結果、金融の知識が身につき、英語もビジネスレベルとなったため、就職活動を再開しました。
4.志望動機を教えてください
志望動機は既卒でなくても聞かれる質問です。しかし、既卒の場合、新卒採用や中途採用と同じように答えていてはいけません。「なぜ既卒になったのか」「既卒になったことに何か意味があったのか」という面接官の疑問に対して、説得力を持って理由を返すことが重要となります。
回答例文
御社の「日本のお菓子を世界に届ける」という理念に共感し、私も貢献したいと思ったからです。昨年は漠然と「お菓子に関わりたい」という想いだけで就職活動をしていました。しかし、御社の説明会を聞いてから、日本のお菓子の素晴らしさ、それを海外に展開するというスケールの大きさに感動し、この1年は海外に短期留学をしながら和菓子店でアルバイトをしていました。これらの想いや経験を活かし、御社でぜひ働きたいです。
5.他に何か聞いておきたいことはありますか?
最後になりますが、逆質問も必ず聞かれます。この質問への回答で重要なのは「きちんとその会社のことを調べた上で選考を受けている」ということのアピールと、積極性を面接官に伝えることです。ホームページを見れば書いてあるようなことを質問するのだけは絶対に避けてください。最後の最後で不採用のハンコを押されてしまいかねませんので。
逆質問例
- 御社の企業理念は○○ということですが、具体的にどんな時にそうだと感じますか
- 欲しい人材像は○○だということですが、○○さんはどんな人と働きたいですか
- 入社までにやっておくべきことはありますか
- 御社はこれから○○のビジネスを始めるということですが、どのような経緯で始めることになったのでしょうか
- 御社の事業にはどれも興味があるのですが、配属部署以外の仕事について知ることのできる機会はありますでしょうか
- 御社の魅力について、私は○○だと思っているのですが、○○さんは何だとお考えでしょうか
- 御社の○○部門に特に興味があるのですが、どのような経験を積めば配属いただける可能性が高まるでしょうか
- 大変なところも知った上で入社したいと思っています。今までのお仕事で一番大変だったエピソードを教えていただけないでしょうか
- 今○○に力を入れていると思うのですが、他にも今後積極的に展開しようと思っている事業があれば教えてください
- 御社は○○で業界ナンバーワンですが、その達成の一番のポイントは何でしょうか
面接対策を就職エージェントに頼るという選択肢
質問内容を把握し、自分なりの言葉と経験で回答も作ったが、これで本当に大丈夫なのかと不安な人も多いと思います。そんな人は、就職エージェントを頼ってさらにアドバイスしてもらいましょう。
特に、既卒に特化した就職エージェントは既卒独特の質問についてどんな回答をすれば企業に刺さるのか知り尽くしています。ただでさえ難しいといわれる既卒の就活ですので、プロにサポートしてもらって成功率を上げることをおすすめします。
ハタラクティブ
「ハタラクティブ」は既卒を中心にサポートしている就職エージェントです。若年者を対象とした就職エージェントの中では最大手で、常時1,000件を超える求人数やサポートの丁寧さには高い評判があります。頻出質問への回答ポイントをおさえて模擬面接を実施してくれるので、質の高い面接対策ができるでしょう。
また、公式の実績データを見てみると、難しいといわれる書類選考通過率は90%を超えており、利用者の内定率は80%以上となっています。
ウズキャリ既卒
「ウズキャリ既卒」は既卒の就活に専門特化した就職エージェントです。他社よりも10倍時間をかけて就職サポートしてくれるので、納得いくまでとことん面接対策に付き合ってくれるでしょう。
また、内定率が86%で既卒の就職支援の中でトップクラスを誇るのも強みです。時間をかけて丁寧なサポートを個別で受けたい人におすすめです。
就職Shop
「就職Shop」は大手のリクルートが運営している、既卒やフリーターが正社員就職を目指すためのエージェントサービスです。特徴として紹介求人が書類選考なしのものばかりで、書類選考がないぶん面接対策に力を入れています。
遅着率まで考え抜いたサポートやアドバイスをしてくれるので、初めての就職でも安心です。
まとめ
既卒の面接は、「怠けて既卒になったのでは」という面接官の懸念を払拭し、むしろ「こんなに努力をしてきたのか」というイメージを与えることができれば決して不利にはなりません。聞かれる質問はほぼ決まっているので、本記事で紹介した質問だけは最低限おさえておきましょう。
また、自分だけで対策するのが不安なのであれば就職エージェントを頼ることもおすすめです。面接での受け答えに差を出すことができるので、気軽に相談してみましょう。