エージェントBOX編集長です。転職に役立つさまざまな情報を配信することで、皆さまのキャリア選択をサポートいたします。
※当サイトはアフィリエイト広告を使用しております。
人事担当者にアンケートを実施
多くの注目を集める対話型AI「ChatGPT」。完成度が高い文章を自動で作り出せることから、さまざまなシーンでの活用が検討されています。志望動機や自己PRといった文章を書く機会が多い採用活動もその1つです。実際に、ChatGPTを活用した就職活動支援サービスも登場し始めています。
しかし、「AIを活用することで選考に影響が出るのでは」と不安を抱く方もいらっしゃるでしょう。
そこで今回は、総合転職エージェントの株式会社ワークポートが全国の企業の人事担当者を対象に行ったアンケート調査をもとに、転職活動におけるChatGPTの利用を企業はどのようにとらえているのか、採用意欲に影響があるのかについてご紹介します。
調査概要
調査内容:転職活動におけるChatGPT利用の印象について
調査対象:ワークポートを利用している全国の企業の人事担当者
有効回答:139人
調査期間:2023年5月9日〜5月16日
調査方法:インターネット調査
気になるアンケート結果は…
全国の企業の人事担当者139人(従業員数100名以下〜5,000名以上の企業)を対象に、「選考書類の作成にChatGPTが利用された場合、採用意欲に影響はあるか?」とアンケートを実施。結果は上記のようになりました。
「変わらない」と答えたのは75.5%、「採用意欲が下がる」と答えたのは22.3%、「採用意欲が上がる」と答えたのは2.2%でした。どのような理由で回答したのか詳しく見ていきましょう。
採用意欲が変わらない理由
「ChatGPTを利用していても採用意欲は変わらない」と回答した人事担当者からは、「面接が一番の判断基準となるため」(建築・土木・設計)、「文章力は関係なく、職歴や実績をみているため」(コンサルティング・調査・士業)といった声が上がりました。
選考書類は選考の判断材料の1つではあるものの、最終的には面接を重視している企業が多いことが伺えます。
また、「うまく取り入れているならばむしろ能力が高いとも判断できる」(サービス・アミューズメント)、「状況に応じて最適なツールを選択することに違和感はないため」(教育・保育) など、最新ツールであるChatGPTを上手く活用できていることが評価につながる意見もありました。
採用理由が下がる理由
一方で、「ChatGPTを利用した場合、採用意欲が下がる」と答えた人事担当者からは、「本人の考えではなく模範的な意見という印象になるため」(製造業)、「自分の言葉ではないため弊社への応募意欲を疑うから」(ゲーム開発)、「人物像が見えない恐れがあると感じてしまうから」(建築・土木・設計)といったコメントがありました。
応募者本人の言葉ではないことが低評価の要因と言えそうです。
悩んだらプロの意見を聞いてみよう
忙しい仕事の合間を縫って行う転職活動ですから、ChatGPTのような便利なツールに頼るのも1つの手です。しかし、上手に活用しないと、明らかにAIを使っていることが人事担当者に伝わってしまったり、ありきたりな内容になって自分の魅力が伝わらなかったりする可能性もあります。
自己PRに苦手意識がある、詳しい人の意見を聞きながら転職活動を進めたいという方には、エージェントの活用をおすすめします。転職エージェントは、担当する転職先の会社の内情に詳しいことがあります。独力で転職活動を行う場合と比べて、職場の雰囲気など、通常の求人では得られない情報を入手できる可能性が高まり、より相性の良い会社に転職できるかもしれません。
「どのエージェントを利用したらいいの?」とお悩みの方は、業界大手の「doda」や「リクルートエージェント」、「ハタラクティブ」などをチェックしてみましょう。