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第二新卒は既卒とは違う?
第二新卒と既卒を同じような意味合いで捉えている人が多いです。しかし、両者には明確な違いがありますので、意味を理解して自分がどちらに当てはまるか確認してみましょう。
第二新卒
新卒で入社後、3年以内に早期退職し、転職を始めている人
既卒
最終学歴となる学校を卒業後、一度も就職していない人
社会人経験があるかないか、ここが大きく違いのある点ですので覚えておきましょう。
第二新卒の転職市場は拡大傾向にある
第二新卒の意味は分かりました。しかし、ここで気になるのが、転職市場においてそもそも第二新卒が求められているのかどうかでしょう。
マイナビ転職の「中途採用状況調査」によると、第二新卒の採用に積極的だと回答をした企業は62.2%でした。回答企業の半分以上が欲していることが分かりましたので、第二新卒の転職市場は成長してきているといえるでしょう。
▼参考
第二新卒者も年々増加傾向にある
厚生労働省の「新規学卒者の離職状況」によると、平成26年度に3年以内で離職した人が137,962人(32.2%)いることが分かりました。過去5年間で見てみても右肩上がりになっていますので、今後も増加していくと予想されます。
企業側としては、早期離職されて空いた穴を埋めようとしますので、採用を開始する企業も増えていくでしょう。
※平成27・28年度は3年未満のため計測未
▼参考
第二新卒のメリット3つ
ここからは、第二新卒が転職市場で重宝される理由を3つご紹介します。第二新卒の転職市場が大きくなってきているのには、他にはない第二新卒ならではの理由があるのです。
第二新卒にはどんなメリットがあるのでしょうか?
1.新卒にはない「社会人経験」がプラスになる
まず一つ目のメリットが、新卒にはない「社会人経験」が評価されてプラスになることです。1~2週間の早期離職でなければ、新人研修などを受けてある程度社会人マナーやビジネススキルは身についているはずです。
また、企業側からすると新卒を雇って一からマナーを教えるよりも、すでに身につけている第二新卒を採用した方が教育コストを抑えることができます。
2.柔軟性の高さから企業の色に染まりやすい
メリットの二つ目が、第二新卒はその若さゆえに、柔軟性の高さから企業の色に染まりやすいことです。同じ会社に長くいると、その会社のやり方が体に染み込み、別の企業のやり方に柔軟に対応できないことがあります。
その点、第二新卒は企業の色に染まり切っていないので、今までとは打って変わった環境でも柔軟に対応できるのです。
3.即戦力ではないので比較的採用ハードルが低い
第二新卒は普通の中途採用と違って、即戦力として求められることは少ないので、比較的採用されるハードルは低いといえます。
スキルや実績ではなく、ポテンシャル評価や一緒に働きたいかなどの人物重視で判断されるのです。
第二新卒のデメリット3つ
次に、第二新卒の転職市場におけるデメリットを3つご紹介します。第二新卒を求めている企業は多いとはいえ、メリットの塊とはいえないのが現実です。
このデメリットを知って転職活動を進めなければ、後々後悔することになりますので、注意しましょう。
1.早期退職したという事実がついてくる
デメリットの一つ目は、早期退職したという事実が消せないことです。入社してもまたすぐに退職するのではないか、そういった不安を会社側は少なくとも感じています。
早期退職の事実を隠してもばれてしまいますので、面接で聞かれることを想定しておきましょう。
2.平均年収が今より下がる可能性がある
第二新卒として転職すると、年収が下がる可能性が出てきます。理由としては、スキルや実績がないので高給を支払えないなどです。
ある程度スキルや実績があり、過去の経験が次の職場で大きく活かせるから年収が上がるわけなので、必ずそうだというわけではないですが、今より少しばかり下がることも考えておきましょう。
3.キャリアアップが遅れる
最後のデメリットは、キャリアアップが遅れることです。同期は同じ業界・職場で着実にスキルと経験を積み重ねていきますが、転職をすると再び一からのスタートになります。
知見は広がりますが、ひとつのことを極めづらくなってしまいますので、注視してください。
転職成功の秘訣は「入社意欲を前向きな理由でアピール」
第二新卒の転職にはデメリットが付いてくることが分かりましたが、対策を立てることは可能です。
転職成功の秘訣は「入社意欲を前向きな理由でアピール」することです。企業側は再び早期退職するのではないかと不安を抱えていますので、そこを上手くポジティブに伝えるようにしましょう。
「給与が低かった」「仕事がつまらなかった」などの理由を言ってしまうと、企業側には良い印象を与えられませんので、気を付けてください。
企業は他にも「一緒に働けるか」「社内に合うか」を見ている
企業側は「入社意欲の高さ」の他にも、「一緒に働ける人材か」「社内と合いそうな人柄か」を見ていることが、マイナビ転職の調査で分かりました。
このことからも、スキルや実績ではなく、人物重視で採用していることが伺えますので、面接で好印象を残すのを狙うといいでしょう。
まとめ
第二新卒の転職市場におけるメリットやデメリットをご紹介しました。新卒と違って社会人経験があることや、中堅層と違って柔軟性に優れていますので、非常に重宝されています。しかし、キャリアアップが遅れるなどのデメリットがある点には注意してください。
第二新卒が転職を成功させるためには、入社意欲を前向きな理由でアピールすることが重要になりますので、ぜひ実践してみてください。